ミドリガメはビオトープで飼育できるかな?

ミドリガメの “ビオトープ”

飼いはじめた頃は500円玉程度の大きさだったミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)も、8年も経ちかなり大きくなりました。当時購入した飼育ケースでは窮屈になり、また室内ではなく室外(ベランダ)で飼育できないかと、カメ用のビオトープをつくってみました。(記事作成:2014年9月)
※この記事はミドリガメの室外での飼育や冬眠による越冬を推奨するものではありません。冬眠により越冬させる際は、ミドリガメやお住まいの地域に合わせた環境をご用意ください。またこれによるいかなる損害についても、キッズイベントは責任を負わないものとしますので、あらかじめご了承ください。

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

まだ飼っていない方は、飼わないように

今でも夏や秋のお祭りの縁日で「カメすくい」を見かけますが、ミドリガメは生態系を脅かす恐れがあるため「特定外来生物」に指定され、2014年1月、環境省はミドリガメの輸入や飼育を原則禁止とする方針を固めました(現時点では飼育禁止は後まわし)。そのため、すくう楽しさだけを味わうならいいですが、今からミドリガメを飼うことはおすすめしません。

ミドリガメの寿命は30年程度。子どもが自立して家を出たとしても、ミドリガメは残ることになります。甲羅は30cmくらいの大きさになり、飼うのもけっこう大変です。縁日で子どもにせがまれても、心を鬼にして、すくう遊びだけを楽しむようにしてください。

カメ用ビオトープづくり

2014年9月末、悩んでしまいなかなか実行に移すことのできなかったミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)のビオトープづくりに挑戦してみることにしました(※生態系の構築は難しいので、正確にはビオトープではありませんが、少しずつ近づけていけたらという想いも込めて「ビオトープ」としています)。ミドリガメをビオトープで育ててみようと思ったのは、

① カメが大きくなってきて、今までのケースが小さくなった
② 室内で飼っていたが、飼育ケースを大きくすると室内で飼いづらい
③ 特に夏場は水が臭くなる
④ 水の入れ替えが大変。特に冬は寒く、飼育ケースを大きくすると重い

ということが、ピオトープにすることによって解決できるとともに、ミドリガメもより自然な環境で飼育できるのでは、と思ったためです。しかし、なかなか踏み切れなかった大きな原因のひとつが “越冬(冬眠)” でした。

関東あたりの冬でも11月を過ぎるとかなり寒くなるため、カメは冬眠して冬を越します。検索していろいろなサイトを見ても、「簡単にできた」というものから、「止めた方がいい」というものまでさまざまで、失敗した場合はミドリガメの死を意味するため、やっていいものかの確信が得られませんでした。

あまりに小さいミドリガメの場合は冬眠させない方がいいようですが、すでに8年ほど飼育していて甲羅も10cm以上となり、大きさとしては大丈夫そう。冬だけは室内で飼うべきかなども検討しましたが、まだ暖かい日が続くうちに少しずつ外の環境に慣れた方がいいと思い、2014年9月末にピオトープをつくり、そこで飼いはじめました。

総額約5,000円の広い新居

新しい飼育ケースは「プラ舟(ぷらぶね)」というプラスチックのケースで、サイズ(外寸)が約50cm×73cmほどのもの。ホームセンターや大きめのガーデニングショップ、ネットなどで3,000円〜4,000円程度で購入できます(もっと大きなサイズもあります。そして、もっと大きくても良かった)。

そのプラ舟に、以前子どもが学校の遠足で持って帰ってきた河原の石を入れ、半分が陸地、半分が水になるよう、土が流れ込まない仕切りを設けました。土はメダカのビオトープでも使った「荒木田土」(10リットルで1,000円くらい)。田んぼの土なので微生物も多く、カメにもいいかと思って使用しました。

土には2つほど水性植物(季節はずれの50%OFFで2つ合わせて700円程度)を植え、またカメが陸に登りやすいよう、以前旅行に行ったときに海から拾ってきたアワビの貝殻を入れたら、陸地ができる程度にまで水を入れ、これが正しいかはわからないけれど、とりあえずビオトープが完成!

水が土で濁っているため数日おいて水がきれいになってからミドリガメを入れようと思ったら、子どもがさっさと移してしまいました。頭を出さないとミドリガメがいるかどうかわからないのですが、ぴょこんと頭を出した姿は思ってたいた以上に可愛く、広くなった新居を喜んでいるような気もします。しかし冬眠しやすいように、もっと土や枯れ葉などを入れてあげる必要があるかと思っています。

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

購入した「プラ舟」と「荒木田土」「水性植物」。ホームセンターや、大きめのガーデニングショップなどで購入できます。およそ5,000円ほどでした

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

真ん中に石を置き、左側は土で陸地を、右側には水辺をつくります。どう処分していいか悩んでいた石が、意外なところで役に立ちました。このような石もガーデニングショップでは扱っていました

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

購入した水性植物はポットを外し、ひとつはそのまま、小さな植物は鉢に入れて設置

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

左側に「荒木田土」を入れました。「荒木田土」はメダカのビオトープでも使った、微生物がいっぱいの田んぼの土

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

陸地に登りやすいようにとっかかりのある貝殻を置き、水を入れます

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

土が沈殿し、水がきれいになってから、と思っていたものの、子どもがさっそくカメを投入

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

水が濁っていて潜ってしまうとどこにいるかわかりませんが、頭を出すと思っていた以上に可愛い

引っ越し1週間で気が付いたこと

数日経って気が付いたことは、カメはよく動くので、なかなか水がきれいにならないということと、やはり水は臭くなるということ。ビオトープにしたことで、あわよくばメダカのビオトープのように水の入れ替えをしなくても自浄作用できれいな状態を保てればと思ったのですが、特に夏場は水の入れ替えは必要です。エサの問題かもしれないので、あまり臭いのしないエサを与える、カメが残したエサを食べてくれたり、お掃除してくれる別の生き物と共生させる(カメに食べられない生き物にする必要がある)など、いろいろ試してみる必要がありそうです。

一方、ミドリガメは雑食なため「水生植物を入れると全部食べちゃう」と聞いたことがあるのですが、今のところ食べられている気配はありません。植物の種類によるのかもしれませんが(※後に全部食べられました)。

そして室内で飼っていたときは気が付かなかったのですが、意外と警戒心が強く、なかなか陸地にはあがりません。たまにあがっていても、人の気配がするとサッと水の中へ逃げてしまいます。また人との接点が以前より少なくなったためか、より野生化しているような気がします。

しかしカメのビオトープも、水草や水がきれいで、ミドリガメが優雅に泳いでくれるなら、特に夏場などは見ていて楽しそうです。きれいに維持していくのが、どれくらいの手間ひま、コストがかかるか、そして越冬について、しばらくレポートしていきます。

■ ミドリガメ1年目の冬眠の結果についてはこちら!
■ ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の飼い方はこちら!
■ メダカの住むビオトープのつくり方はこちら!

ミドリガメの室外飼育、ビオトープと越冬「ミドリガメのビオトープ」

カメはよく動くので、なかなか水がきれいになりません。水草もけっこう食べてしまいます。まだまだ試行錯誤が必要そうです

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