もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ presents

歴史コメンテーター 金谷俊一郎先生の「教科書には書ききれない! 日本史講座」開講!

“もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ” の舞台「剣豪将軍義輝 〜星を継ぎし者たちへ〜」が、いよいよ2017年6月8日(木)〜18日(日)まで、EXシアター六本木で上演されます。上演を間近に控えた2017年5月21日(日)、歴史コメンテーターで東進ハイスクールのカリスマ講師、金谷俊一郎先生が、同シリーズの主人公となった歴史上の人物(天正遣欧少年使節の千々石ミゲル、宇喜多秀家、足利義輝)をテーマに、教科書には書ききれない魅力やおもしろさを伝える講座『教科書には書ききれない! 日本史講座』を開催! たくさんの歴史好きが集まり、大いに盛り上がりました。
子どもたちも参加!「世界一受けたい授業」金谷俊一郎先生の「教科書には書ききれない! 日本史講座」開講!

左から「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」のプロデューサー座間隆司氏、金谷俊一郎先生、司会のれきしクン(長谷川ヨシテルさん)

歴史好きが大集合!
大学入試問題も意外とおもしろい!

金谷俊一郎先生は、歴史コメンテーター、歴史作家、そして東進ハイスクールのカリスマ講師であり、日本テレビ系「世界一受けたい授業」などにも出演し、日本の歴史を楽しく紹介している大人気の先生。そんな先生の講座とあって、会場のユートリヤ すみだ生涯学習センターには小学生から年配の方まで、老若男女、たくさんの歴史好きが集まりました。

この講座は、「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の舞台3本のそれぞれの主人公、天正遣欧少年使節(てんしょうけんおうしょうねんしせつ)の千々石ミゲル(ちぢわみげる)、宇喜多秀家足利義輝について、金谷先生が楽しく、わかりやすく紹介してくれるというもの。さらに、彼らについて過去に出題された大学入試の問題も取り上げ、歴史の背景や人物のドラマを知っていると、正解を導きやすくなるだけではなく、入試問題も意外とおもしろいものと、気づかせてくれました。

金谷先生は「教科書がつまらないのはレジュメ(要約)だから。それだけを覚えてもダメなんです。そこにある人間ドラマと絡めあったところに、本当のおもしろさがある」と、お話してくれました。

子どもたちも参加!「世界一受けたい授業」金谷俊一郎先生の「教科書には書ききれない! 日本史講座」開講!

「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の舞台のポスターが貼られていました。過去2作品では天正遣欧少年使節の千々石ミゲル、宇喜多秀家を取りあげ、最新作では足利義輝が主人公

子どもたちも参加!「世界一受けたい授業」金谷俊一郎先生の「教科書には書ききれない! 日本史講座」開講!

歴史の楽しさは “わからないことを想像すること”と言う金谷先生

歴史は、“想像力” でさらに楽しいものになる

2017年6月8日(木)〜18日(日)までEXシアター六本木で上演される「剣豪将軍義輝 〜星を継ぎし者たちへ〜」の主人公・足利義輝は、教科書では「室町幕府第13代将軍、殺された」などと1行で紹介が終わってしまう人物。

しかし、ほかの将軍は殺されていないのに、なぜ義輝だけ殺されてしまったのか? それは義輝が、将軍自らが政治を行なう「将軍親政」にこだわったから。剣豪 塚原卜伝から免許皆伝を受けたほどの腕を持つ義輝、彼は殺される直前、自分のまわりを囲うように何十本もの剣を突き刺し、襲ってくる相手を切っては刀を替え、切っては刀を替えて戦い、壮絶な最後を迎えたと言われています。29年という短くも太い人生でした。

「本当に壮絶だったかはわからない。でも将軍自らが政治をやりたいという情熱がある人だからこそ、壮絶でもおかしくはない」と、金谷先生。「歴史というのは、全部はわかってはいないんです。でも、この人は何年に生まれ、何年にここにいたから、もしかしたらこの人と会っていたかもしれない。じゃあ、そこでこんな会話をしたんじゃないか、こんな夢を語り合ったんじゃないか、そういうことをいろいろと考えていると、楽しくなる。それを現実のものにしたのが歴史小説だったり、大河ドラマだったり、今回のような舞台なんです」

子どもたちも参加!「世界一受けたい授業」金谷俊一郎先生の「教科書には書ききれない! 日本史講座」開講!

義輝の壮絶な最後は、幕末(江戸時代後期)に書かれた「日本外史」に載っている。「足利家秘蔵の刀を畳に刺し、刃こぼれするたびに新しい刀に替えて寄せ手の兵と戦った」

すでに脚本ができている!?
金谷先生が舞台で取り上げてほしい3人を提案

さらに金谷先生は「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の舞台で取り上げてもらいたい人物を、同シリーズのプロデューサー座間隆司氏にプレゼンしました。

1人目は会津藩主の松平容保(まつだいらかたもり)。「容保が大活躍するというわけではないけれど、新撰組や白虎隊をはじめ、彼は取りまく状況に翻弄され、さまざまな葛藤がある」と金谷先生。老人になった容保がオープニングに出てきて回想するという、映画で言うと『タイタニック』のパターンで、老人の容保役をやりたいという構想も考えていました。

2人目は山本鉄舟(やまもとてっしゅう)。「江戸城の無血開城は勝海舟と西郷隆盛の会談によるものと教科書には載っているけれど、鉄舟なくして実現しなかった。勝海舟はとにかく言いたがり。でも山本鉄舟はまったく言わない。言わなかったから教科書には載らなかった」。剣術の腕もすごかったからいい立ち回りができるし、まわりには勝海舟、西郷隆盛という有名人も多く、舞台向き。

3人目は戦国初期の陶晴賢(すえ はるかた)。山口の戦国大名 大内義隆を下克上するも、最後、毛利によって倒される。「彼はものすごい美少年で、『南総里見八犬伝』を書いた曲亭馬琴が70、80歳くらいのときに、陶晴賢を題材にした『近世説 美少年録』を書きはじめた。これは衆道(男性の同性愛関係)が多くて、しかも絶筆した作品。だから北野武監督の映画『アウトレイジ』みたいに全員悪人にして、さらに全員衆道にした続きを書いた」と金谷先生。

子どもたちも参加!「世界一受けたい授業」金谷俊一郎先生の「教科書には書ききれない! 日本史講座」開講!

曲亭馬琴の絶筆『近世説 美少年録』は、続きも書いたという金谷先生。座間プロデューサーの手で衆道のイケメンがたくさん登場するドロドロした舞台が実現するかも!?

いずれも教科書では大きく取り上げられてはいない人物ですが、金谷先生のお話を聞けば聞くほど、なるほどとても魅力的な人物。「彼らのまわりには誰もが知っているような有名人もたくさんいるし、本人もイケメンや剣豪だったりと、舞台映えする要素はたっぷり」と金谷先生。なかにはすでにほとんど脚本までできているものもありました。

プロデューサーの座間隆司氏も「幕末や明治維新で有名な人物は自分アピールがうまい人が多いと思う。実はその陰に本当にすごい人がいた。そういう人にスポットライトを当てたい」と、人物の掘り起こしに意欲を見せていました。

来場者にも取り上げてほしい人物を聞いたところ、陣羽織を羽織った10歳の男の子は雑賀孫市(さいがまごいち)、女性からはいじめられ苦痛に歪むイケメンが見たいと、大岡忠光(おおおかただみつ)という、歴史好きならではのこだわりの人名があがり、それに対しての金谷先生の楽しい紹介と、会場は大いに盛り上がりました。

司会のれきしクン(長谷川ヨシテルさん)が「この場にお酒がないのが不思議」というほど盛り上がりに盛り上がった講演。30分も延長したものの、まだまだ後ろ髪引かれつつ、しかし来場者大満足で終了しました。

“もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ” の舞台「剣豪将軍義輝 〜星を継ぎし者たちへ〜」は、2017年6月8日(木)〜18日(日)まで、EXシアター六本木で上演。

【インタビュー】子どもが歴史好きになるきっかけ、2020年の教育改革についても! 金谷俊一郎先生インタビューはこちら!

【インタビュー】舞台「剣豪将軍義輝 〜星を継ぎし者たちへ〜」に出演している星野真里さんのインタビューはこちら!

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歴史好きが集まるとこうなるのか、というのがとてもよくわかりました。とにかく熱い! 歴史は人間ドラマで、そこがおもしろい! 年号と名称の暗記だけではないんです

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