2023年4月28日(金)から日本科学未来館で開催!

「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」体験レポート!

「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」体験レポートの写真

月での生活を疑似体験できる展覧会「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」が、2023年4月28日(金)〜9月3日(日)まで日本科学未来館で開催! 月面重力体験も!

いよいよ月や宇宙が身近な存在に!
月での生活を疑似体験する体験型展覧会

4月26日(水)の午前2時ごろ、日本のベンチャー企業「ispace」が開発したランダー(月着陸船)の月面着陸を、固唾を呑んで見守っていた人も多いと思います。あと少しのところでの残念な結果ではありましたが、“” が、“宇宙” が、より身近なものになってきていると実感した方も多いことでしょう。

“月” への関心が高まっているこのタイミングで、月での生活を疑似体験できる展覧会「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」が、2023年4月28日(金)から日本科学未来館で開催! 26日(水)に行われた内覧会に行ってきました!

【イベント紹介】NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」体験レポートの写真

子どもが大人になる20年後
宇宙ではさまざまな職業が必要に!

時は2040年。地球からおよそ38万キロ離れた月には1,000人ほどの人類が常駐し、年間1万人が月旅行を楽しんでいます。「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」は、月での長期滞在が実現した世界を科学的な知見をもとに描き出し、来場者は月を開拓する仲間になって月でのくらしを体験しながら楽しく宇宙を学べる体験型展示です。月ではどんな生活ができるのか、そしてどんな仕事があるのでしょうか。




同展の監修を務めた立命館大学教授で惑星地質学者の佐伯和人さんは、「アルテミス計画では有人月探査により月で水資源を採掘し、それを電気分解してロケットの燃料にして、月をハブに地球や火星に行こうとしています。世界各国でそういう展開を考えていて、まさに今、人類の経済活動が宇宙に広がろうとしています。今の子どもたちが宇宙に関わろうと思ったら宇宙飛行士か科学者しかないと考えがちですが、宇宙に経済活動が広がった時代では、あらゆる職業が宇宙に行きます。2040年はほんの20年先。自分はどんな職業で宇宙に関わることができるか、いろいろなアイデアが展示の中に散りばめられているので、お子さんとそんな話をしながら展示を見たり、体験していただければと思います」と、同展に込めた想いを話してくれました。

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「月科学はこの数年でものすごく進歩し、展示の中にも最新の月科学をいろいろなところに散りばめています。体験を純粋に楽しんでもいいですが、その裏には2040年にはこんな月基地ができていて、そこにはどんな技術があって、その時代に月で解明されるべき科学的なテーマは何かなど、そういう学びも各所でできるようになっています。月旅行を楽しむというレベルから、裏の設定を読み解くというマニアックな楽しみ方まで、いろいろなレベルで楽しめるようになっています。どんな情報がここにあるのかを探りながら楽しんでほしいと思います。そして、子どもたちが夢を持って、2040年の自分の姿を描きながら会場を後にするという楽しい体験ができればと思っています」と、同展の監修を務めた立命館大学教授で惑星地質学者の佐伯和人さん

月面重力体験や月面探査体験
さまざまな体験が充実!

会場内は月のくらしの基盤となる「月面基地ゾーン」と、月面基地の外「月面ゾーン」の2つで構成。ロケットで月に到着すると眼前には「月面基地ゾーン」が広がり、ここには月探査の任務を支える「管制室エリア」、地質や水資源などを調べる6つの研究室「ラボエリア」、そして月での生活を支えるコンビニや飲食店などの「生活エリア」があり、月面基地での衣食住から月でくらすための仕事を体験できます。

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月のくらしの基盤となる「月面基地ゾーン」

月面基地を出ると、そこは月の砂 “レゴリス” に覆われた月面が再現された「月面ゾーン」。月からのぞむ美しい地球の姿も見られます。そしてここでは、地球の約1/6しかない「月面重力体験」や「月面探査体験」など月面での活動を体験できるほか、ランダー(月着陸船)、ローバー(月面探査車)の実寸大模型の展示など、今まさに進んでいる月面探査を身近に感じられます。

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月面基地の外となる「月面ゾーン」

月面重力体験」は服の上から専用の衣装を着用します。ハーネスにより上部から引っ張られていて、これで地球の1/6という月の重力を実現、ふわふわした感じとともに、ジャンプをすると体感でいつもの5倍くらい高く飛べているように感じます。重力が少ない地球で活躍するスーパーマンのような気分と思うのも束の間、残念ながら体力が向上しているわけではないので、何度も思い切りジャンプをしていると疲れます。さらにハーネスを外すとプールから出たときのように体が重く感じられ‥‥。子どもは問題なさそうですが、運動不足の大人は要注意、です。

なお「月面重力体験」には年齢制限、身長制限、体重制限があります。また混雑が予想されるため、事前に「体験チケット」を購入しておいた方がスムーズに体験できそうです。

※年齢制限:小学生以上、65歳未満、身長制限:120cm以上、体重制限:22kg以上、60kg未満。会期の途中で制限体重が変わる可能性があります。別途500円が必要です。
※「月面重力体験」には『特別展 NEO 月でくらす展』の入場チケットも必要です。

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「月面ゾーン」では「月面重力体験」を楽しめます。月面の重力は地球の重力の約1/6で、月で感じる地球のくらしとの一番の違い。専用の衣装に着替えてハーネスを付けて、高くジャンプするなど、与えられたミッションに挑戦します

月や宇宙に行きたい子どもたちに
夢を実現するためのヒントがたくさん!

NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」は、月や宇宙に興味がある子どもたちにとっては、月や宇宙を知り体験できる本当にワクワクする展覧会であるとともに、夢を実現できるヒントが詰まった展覧会だと感じました。

確かに宇宙は特別な場所ですが、くらしに必要なものや職業は、現在の延長線上にあるものです。宇宙飛行士や科学者という特別な存在でなくとも、子どもたちが大人になる20年後には、宇宙でもさまざまな職業が必要になっているかもしれません。地球で、月で、宇宙で、自分はどんな仕事をしたいか、そして宇宙ではその仕事にどんな工夫が必要なのか、月での生活を疑似体験しながら、夢を広げ、夢の実現に一歩近づくことができる展覧会です。

「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」は、2023年9月3日(日)まで日本科学未来館で開催!

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会場に入ると、まずはロケットに乗って月へ出発!

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月に到着すると、まずは「月面基地ゾーン」が現れます。写真は「月面管制室」。管制室メンバーになって月面ローバーを遠隔操作し、地球や宇宙の歴史の謎を解明するための貴重な手がかりとなる「月面の隕石」を回収する「隕石回収ミッション」に挑戦できます

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月面のわかっていることを月の模型で紹介。来場者がいるのは、月の下部分

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6つの研究室が集まる「ラボエリア」。「ラボエリア」の前ではレタスやトマトなどの作物が栽培

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月の砂「レゴリス」の説明と手袋の上から触ることができるブース。小麦粉のように見えますが、手触りは小麦粉よりもザラッとした感じ。もともとは固い岩石で、それが45億年かけて細かくなったもので、顕微鏡で拡大してみるとガラス片のように尖っているそう。取り扱いには注意が必要
※レゴリスは本物ではありません

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「月面コンビニ」では、歯磨きグッズや化粧品、衣料品や宇宙食など、月でくらすために必要な食品、日用品からおしゃれまで、実際に企業で開発・構想されている、宇宙で使えるアイテムが陳列

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4~10名のクルーが滞在する月面基地内の食堂をイメージした展示。月で栽培される予定のレタス、トマト、きゅうり、いちご、米、大豆、じゃがいも、さつまいもの食品サンプルや月産食材の調理過程、1週間の献立などが見られる「月面食堂」

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自らが調理担当になりきって写真を撮影できるフォトスポットも。重力が低いとチャーハンのあおり炒めもここまで高くなる!?

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「月面ゾーン」では、まるで月に降り立ったかのように美しい地球を見ることができる

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「小さな宇宙船」とも言われる宇宙服も展示。月面の200度の寒暖差にも耐えられる。価格は1着10億円以上!

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後ろにまわると宇宙服を着たような体験ができます

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宇宙服を着てハイチーズ! フォトスポットにもなってます

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タカラトミーの「SORA-Q Flagship Model」を操縦する「月面探査体験」。スマホを操作しながら、ふかふかの絨毯の上を進みます

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カタツムリのような形をしている「SORA-Q Flagship Model」

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月でのくらしには飲み水のほか、呼吸に必要な酸素やロケットの燃料をつくるため、水資源の確保が重要。「水資源探査ミッション -レゴリスから水をあつめよう-」では、月での活動に必要不可欠な「水」を自分たちで探し調達することが目的。水に反応する「地中レーダー」の情報を頼りに、スコップを使って月の砂「レゴリス」に埋もれた水資源を回収します

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月の水がロケットや探査機を動かすエネルギーになる。月のエネルギー工場「月面プラント」を視察しよう!

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