2023年3月31日(金)全国公開!

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

誰もが心を躍らせるアクションファンタジー映画の新たな傑作『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』が、2023年3月31日(金)全国公開! 個性的すぎるクセ強チームのリーダーで本作の主人公・エドガン(クリス・パイン)は、盗賊稼業に勤しむちょっといいかげんそうな吟遊詩人。その吹替を務めた声優の武内駿輔さんにインタビュー! 映画の見どころ、日本語吹替ならではの魅力、そして声優をめざす子どもたちにアドバイスをいただきました!(インタビュー:2023年3月13日(月)/TEXT:高木秀明/PHOTO:大久保景)
映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

武内駿輔さんが主人公エドガンの吹替を務めた映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』が、2023年3月31日(金)全国公開!

お子さんからの信頼はどうやって取り戻す?
お父さんは、ぜひお子さんと一緒に観てほしい!

ー 冒険、魔法、ファンタジー、家族愛、コメディ、そしてアイテムをゲットして敵を倒すRPGゲームの要素など、ワクワクするものがたくさん詰め込まれています。ご自身が声を入れた『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』をご覧になったと思いますが、いかがでしたか?

錚々たる百戦錬磨の先輩方が支えてくださったこともあり、非常に良い仕上がりになっているんじゃないかと思います。

お子さんにもわかりやすいお話ですし、主人公のエドガン(クリス・パイン)は家族や娘を悪い人に奪われていて、娘を取り戻すという親子愛も描かれています。娘はパパが大好きなんだけど、パパのダメな部分も見てしまい、パパを信じられない娘にエドガンがどのように接し、信頼を取り戻していくかというところは、親子で観ていただく一番おもしろいポイントになるんじゃないかなと思います。

【映画紹介】2023年3月31日(金)全国公開! ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り

ー お子さんとの関係について、お父さんの参考になりそうですか?

いやぁ、娘さんがいるお父さんが、これを言われたら厳しいなというのは結構ありますね(笑)。「パパはいつもそう」とか、「私のこと大事にしてくれたことある?」とか、そういうセリフには多くのお父さんが “うっ!” ってなりそうです。なので「子どものことをちゃんと大事にしているかな?」と、映画を通して振り返る良い機会になるかもしれないですね。

ー お嬢さんのいるお父さんにはぜひ一緒に観てもらいたいですね。

お父さんから、そして娘さんからも「一緒に観に行かない?」って誘って観に行ってもらいたいですね。

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

「エドガンと共通する部分は?」という質問に「僕もお調子者の部分はありますし、エドガンは急にマンドリンを弾いて歌い出したりしますが、僕も何気ないときに鼻歌を歌ったり口ずさんだり、比較的近い存在なのかなと思います」と、マンドリンを弾くポーズ!

字幕では見逃してしまう感情も伝わる
日本語吹替版で直感的に作品を楽しめる!

ー 武内さんはじめ錚々たる方々が声をあててくださっています。日本語吹替の良さはどんなところだと思いますか?

吹替は “文化の翻訳” だと思っているんです。日本人がわからないような感覚を、日本語にすることによって、ここはこういう意味のブラックジョークなんだとか、特に深い意味はないギャグなんだとか、そういうところもうまく伝えられることで、映画をより理解できて楽しめるようになると思っています。お子さんにとっては観に行くハードルも下がりますよね。

また、日本語は情感を伝えるのにすごく良い言語だと思っているので、文字にはできない娘への愛情や、文字面からは見えてこない感情みたいなものは、日本人、日本語が好きな方にとって、吹替版はすごく楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

それに今回の作品はアクションやコメディ部分もたくさんあるので、字幕を読んでいると見逃してしまいがちな役者の演技や動き、息遣いも感じることができて、直感的に作品を楽しめると思います。

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

アクションやコメディの持つしゃべりのスピード感をうまく表現できるようにと、クリス・パインもすごく良い演技をされていましたが、しゃべりだけならクリス・パインにも負けないぞ! という意気込みで吹替をしました

ー 魅力的な低音から高音までの幅広い声域、しかも『アナと雪の女王2』のオラフのような特徴的な声色も出すこともできる武内さんですが、エドガンはどのように演じようと思われましたか?

エドガンはファンタジーものでは珍しい、少し “だらっ” とした話し方をしたり、ノリが現代人っぽいところがあるんです。舞台は壮大な中世ヨーロッパ風のファンタジーの世界ですが、登場人物は現代人ぽいというギャップが今回の作品の魅力でもあるので、普段の口語的な部分は今風にしゃべることで、どんな方でも、たとえばファンタジー映画を観たことがない方でも観やすくなるように心がけました。

ー 今の言葉や口調で話してもらえると、お子さんでも観やすいですよね。

ファンタジー映画はかなり世界観が強いので、それに加えて難しい言葉や堅苦しい言葉が並ぶと画面からの圧が強くなりすぎて観ていて疲れてしまいがちです。なので視覚的な部分は壮大だけど、耳馴染みの良い言葉で気軽に観られるようにしました。

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

© 2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, DUNGEONS & DRAGONS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. © 2022 HASBRO.

小学生くらいのときに観る映画は
大人になってもずっと心に残り続ける

ー この春休みに親子で楽しめる作品だと思いますが、武内さんが少年期に映画館で観て、思い出に残っている作品はありますか?

小学4年生くらいのときに観た『ダークナイト』(2008年)という映画ですね。バットマンの敵役ジョーカーを演じたヒース・レジャーの演技に感動して俳優に憧れ、そこから声優をめざすことになるんですが、このくらいの時期に観た映画って、大人になってもずっと心に残り続けていますよね。

こういう善悪だけでは割り切れないものを学べる映画って子どもながらに鮮烈に覚えていて、同じことが今回の映画にも言えるんじゃないかなと思います。今回は “誰と組むか” というのがキーワードになっていますが、それほど仲良くない人たちが集まって何とかしなくちゃいけないとなったときに、どうやってお互いが歩み寄っていくのか、人間関係の築き方が描かれていると思います。アクションやコメディ以外のところでの良いメッセージ性を持っているんじゃないかと思うので、そのあたりもぜひ注目していただければと思います。




ー 今お話に出ましたが、映画のキャッチコピーが「運命は、誰と組むかにかかっている。」です。今回の豪華声優陣との共演はいかがでしたか? 武内さんの運命を変えるような出来事はあったでしょうか?

一言二言しかセリフのないゾンビに神谷浩史さん(死体トーク役)や森川智之さん(死体スタンハード役)、津田健次郎さん(死体スヴェン役)、諏訪部順一さん(死体ヴェン役)が声をあてているんですが、その一言がめちゃくちゃおもしろいんですよ。それってやっぱり役者冥利に尽きるというか、長い時間出ていて覚えてもらうんじゃくて、一言 “ポンっ” としゃべっただけで強烈なイメージを焼き付けてしまうんです。そういうことを、先輩方と同じくらいの年齢になったときに、自分もできるようになりたいなと感じましたね。

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

チームを組んだのが百戦錬磨のベテランの先輩方がたくさんいらっしゃって、そこの吹替のリーダー役だったので、ちゃんと先輩の期待に応えられるようなものを残したいと思いました。でも眉間に皺を寄せて観る映画じゃないので、自分自身も楽しみながら取り組みました

「やりたい!」と思った瞬間にすぐ行動!
時間的、常識人的にもギリギリ!?

ー 高校3年生の17歳で声優デビューし、「アイドルマスター シンデレラガールズ」のプロデューサー役に大抜擢、2016年には第10回声優アワードで新人男優賞を受賞、2019年には『アナと雪の女王2』のオラフで大注目され、それ以降、大活躍されています。順調に夢を叶えてきているように思いますが、どのような努力、工夫をされてきましたか?

本当に時間的にも常識人的な意味でもギリギリまで練習していましたね。街を歩いていてもセリフや滑舌の練習をして、とにかく使える時間とタイミングがあれば常に練習をしていました。ブツブツ言いながら歩いていて、まわりからみたらちょっとヤバい奴ですよね(笑)。でも、そういう恥を忍んででも、できるときにできる練習をするというのは、今も続けています。

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

声優になりたての学生時代は勉強も大変でしたが、社会人になったら使えない時間がたくさん出てくるということを自覚したうえで、与えられた時間の限り練習していました。これは、あの頃の自分に感謝しているところですね

ー 声優は小中学生のなりたい職業の上位です。武内さんご自身は中学3年生で養成所に入所していますが、小学生くらいのときにやっていて役立っていることや、声優をめざしている子どもたちにアドバイスをいただけますか。

「やりたい!」と思った瞬間に行動に移した方がいいと思っています。僕も「やりたい!」と思ってすぐに養成所のパンフレットを探しに行って、この養成所を見に行ってみようとか次の段取りを決めました。思い立ったらすぐ、「鉄は熱いうちに打て」というのは、当時から、そして今も間違いなく思っています。たとえまわりが反対しても、自分の熱を消さないよう、どうやってくぐり抜けるかを考えたり、「今、俺はなりたい!」と思った瞬間に、今すぐにできることは何かを探すことは、大事なことだと思いますね。

ー そのとき、自分の声がいい、ということは気が付いていたのでしょうか?

それはあまり思ったことはないんですが、自分の声がどう、というよりも「誰よりもなりたいんだ!」というのは、すごく思うようにしていました。知らない人と一緒に養成所の体験会とかに参加したりしましたが、「僕はこの中で誰よりも声優になりたい!」という気持ちを常に持つように心がけていました。

なので恥ずかしさはありますが、体験会で先生に質問をするとか、そういう積極性は大事だと思いますね。今は声優を希望する人も多いですし、いかに自分自身のことを考えて熱量を絶やさないかが、より大事になってきているんじゃないかなと思います。「鉄は熱いうちに打て」で、がんばってほしいですね。

ー 最後に、映画の見どころをお願いします。

アクション、コメディ、歌もあり、親子で気軽に楽しめる要素がたくさん詰まっています。ポップコーンや炭酸ジュースなんかも楽しみながら、この映画を通して “映画を観る” という楽しさにどっぷりとハマるきっかけになればないいなと思っています。ファーストフードやファミレスに行くくらいの気軽さで、映画館に足を運んでほしいですね。

武内駿輔さんが吹替キャストを務めた映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』は、2023年3月31日(金)全国公開!

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!

仲間と一緒に「酒を飲んで辛いことを忘れよう」という歌を歌うシーンがあるんです。陽気な歌なんですが、後半になると意味あいが変わってきて、この作品のとても魅力的なところのひとつです。エドガンの歌唱シーン、仲間との歌唱シーンも、ぜひお楽しみください!

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!2023年3月31日(金)全国公開!
ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り

さまざまな種族、モンスターが生息する世界「フォーゴトン・レルム」。盗賊のエドガン(クリス・パイン/吹替・武内駿輔)と彼の相棒である戦士のホルガ(ミシェル・ロドリゲス/吹替・甲斐田裕子)は、闇の組織に仕える超ヴィランたちに殺されたエドガンの妻を生き返らせるため、さらわれた娘を助けるために旅に出る。そんな2つの目的を遂げるためには、特殊能力を持った仲間と、運命を握るアイテムが必要とわかる。そこで2人は名家出身の魔法使いサイモン(ジャスティス・スミス/吹替・木村昴)と自然の化身のドリック(ソフィア・リリス/吹替・南沙良)、そしてある秘密を知る聖騎士のゼンク(レゲ=ジャン・ペイジ/吹替・中村悠一)とパーティを組むことに。決してヒーローではないアウトローたちが全世界を脅かす超ヴィランの陰謀に対峙することになる…。
https://dd-movie.jp

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』吹替キャスト武内駿輔さんインタビュー!武内駿輔(たけうち しゅんすけ)
1997年9月12日生まれ。2010年代に声優デビュー。第10回声優アワードでは新人男優賞を受賞。代表作にアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』のプロデューサー役、『KING OF PRISM』の大和アレクサンダー役、『アナと雪の女王』シリーズのオラフ役、2020年配信の『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』よりゾフィー役、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』のククルス・ドアン役など。ものまねも得意で、2021年12月の『ものまねグランプリ ザ・トーナメント』で初出場・初優勝を飾る。情報番組『ズームイン!!サタデー』のコーナーではナレーションを務めるなど、幅広いメディアで活躍中。

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