子どもの夢の叶え方

第4回 なばたとしたかさん

カクレモモジリがパッケージに採用されたグリコ「ポッキー」が2013年8月20日(火)に発売、24日(土)には劇場版『こびと劇場 3』が公開されるなど、子どもはもちろん、大人にも大人気の「こびとづかん」。今回はその「こびとづかん」の作者 なばたとしたかさんに、映画『こびと劇場 3』や、こびとたちの発見秘話!? について、お話をお伺いしました。(インタビュー:2013年8月13日 / TEXT:キッズイベント 高木秀明 PHOTO:森健二)
キッズイベント「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさん

「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさん

2013年8月24日(土)劇場版『こびと劇場 3』が全国イオンシネマで公開!
バラエティ豊かに、こびとの世界を広げる内容に

ー「こびと劇場」も3作目ですが、今回の見所は?

今までの映画は、こびとを見つけて捕まえて、観察するという内容でしたが、今回はもっとバラエティ豊かに、カクレモモジリはどうやって果物屋さんに迷い込んでしまったのかをドキュメント風に追ってみたり、リトルハナガシラのコマ撮り映像や、アメボウシを昔話風のドラマにしたり、絵本などにある1枚の絵をもとに、こびとの世界の幅を広げる内容になっています。

毎回同じことをやっていてもつまらないですし、「こびと劇場」は新種のこびとの発表の場ではなく、まだ語っていないこびとの世界観を掘り下げて行くものだと思っています。こびとによっては、最近になってわかった性質や習性もあるので、本には載っていない、まだみんなの知らない情報もあり、「こびと劇場 3」では新たなこびとの一面が見られると思います。

キッズイベント「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさん

2013年8月24日(土)劇場版『こびと劇場 3』が公開!

ー「こびと劇場 3」で、子どもたちにどんなことを伝えたいですか?

感じるままに、こびとがいると思ったら探しに出かけて、普段は見ないようなところを見たり、こびとを通じていろいろなことに興味を持ち、想像してもらえたらと思っています。子どもたちの中で、自由に広がってくれればいいですね。

ー うちの子どもも以前、虫かごを持って、友だちと“こびと探し”に行っていました。「見つからなかった」と帰ってきましたが。

見つからなくてもいいんですよ。見つからなかったけど、子どもたちはきっとこびとの気配を感じたり、こびとの痕跡は見つけてるんじゃないかな、と思っています。ゆらっと草が揺れたのを見て、こびとがそこにいたんじゃないか、木の実が落ちてたら、ここにいたんじゃないかとか、そういう気配を感じて想像してくれるだけでいい。それだけでも、子どもは世界をグッと広げて楽しんでくれるはずです。

キッズイベント「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさん

「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさん

きっかけは“絵を描くことが好き”と思い出したこと
悶々と過ごした20代前半は、どうしたらいいのかわからなかった

ー なばたさんはご結婚されているんですか?

まだです。子どももいないです。

ー なばたさんご自身は、どんな子どもでしたか?

怖がりで、落ち着きのない子どもでした。田舎育ちなので自然の中で兄と一緒に虫とりとかして遊んでました。絵を描くことも好きで、よく漫画の模写をしていて、一番最初に親にほめられたことが“絵”というのを鮮明に覚えています。「絵を描くとほめられるんだ!」と思って描いていました。中学2年生くらいまではずっと絵を描いていましたが、オタクっぽいと思われてしまうのが嫌で、しばらく絵を封印してしまいました。

ー 何がきっかけで、また描きはじめたんですか?

高校を卒業し、大学も行く気がなくて、何もやることがない。どうしようかなと思ったときに、何が好きだったかな? と考えたら、「そういえば絵が好きだったな」と思い出したんです。それでグラフィックデザインの専門学校に入るのですが、学校では絵が描けるわけではなく、広告などのグラフィックデザインを勉強しました。2年で卒業し、ちゃんと絵を描こうと、画材と額縁を売っている額縁屋で働きながら、独学で絵を描いていました。

高校を卒業して再び絵を描きはじめてから22歳くらいまでは、自分が一番絵がうまいと、もちろん大いなる勘違いなのですが、そう思っていて、この頃、漠然とですが絵で食べていこうと考えはじめました。なんとかなるだろうという、根拠のない変な自信もあって、勘違いもはなはだしいんですけど、そう思って絵を描いていました。

でも、もちろん何の変化もないんですよね。今から思えば、何も動いていないので当然なんですが。額縁屋の画廊スペースで個展を開いたりはしましたが、この頃が人生の中で一番屈折していた時期です。何をどうすればいいのか、エネルギーをどこに持っていっていいのかがわからなくて、悶々としていました。

そこで、もっと多くの人に作品を見てもらおうという意識が出て来て、東京の芸術祭やアートイベントに参加するようになりました。25歳のときに「GEISAI-3 毎日新聞スカウト賞」をいただき、それで額縁屋を辞めて家に引きこもって絵を描くようになり、26歳のときに「こびと」にめぐり会うことができました。

■ 次ページは、いよいよ「こびと誕生」の秘密に迫る!

キッズイベント「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさん

「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさん

キッズイベント「子どもの夢の叶え方」第4回 なばたとしたかさんなばたとしたか

1977年3月30日、石川県生まれ。2002年、GEISAI-3 毎日新聞スカウト賞受賞。2003年、毎日新聞『weekly くりくり』に作品を連載。2006年、初の絵本『こびとづかん』を発表。大きな反響を呼んだ。その後『みんなのこびと』『こびと大百科』『こびと観察入門』『こびと大研究』を刊行。子どもから大人まで幅広い層で人気を集め、現在シリーズ累計250万部に及んでいる。その他のこびと作品に、『こびとかるた』『かく・きる・ぬーる こびとドリル』『みんなできーる こびとドリルX』、創作絵本に『いーとんの大冒険』などがある。また、『美人とは何か?』(中村うさぎ著/文芸社刊)で挿絵を担当した。現在、本の制作を中心に、イラスト、映像、マスコットキャラクター製作と幅広く活動している。

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