
太陽神アメン・ラーとならぶ
エジプト史上 “最強のファラオ” の展覧会
エジプト史上 “最強のファラオ” と称されるラムセス大王(ラムセス2世)と、その時代にまつわるエジプトの至宝を展示する特別展「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」(以下、「ラムセス大王展」)が、2025年3月8日(土)から「ラムセス・ミュージアムat CREVIA BASE Tokyo」で開催! 前日に開催された内覧会に行ってきました!

ラムセス大王(ラムセス2世/紀元前1303年頃〜紀元前1213年頃)は今から3300年前に生きた人物で、異民族とのいくつもの戦いを乗り越え王国の領土を確固たるものとし、古代エジプト史上もっとも長い67年間もの間エジプトを統治しました。当時の平均年齢が40歳を下まわるなか92歳まで生きたとされ、エジプトでは「もっとも偉大な王」と称され、その存在は太陽神アメン・ラーとならぶ神として崇められました。
さらにアブ・シンベル神殿を代表とする多数の建築物、遺物を残しており、今なお多くの遺跡でラムセス2世の名前を見つけることができます。現在、世界各国からエジプト観光に大勢が訪れますが、その魅力をつくりあげたのがラムセス2世なのです。
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しかし、クフ王、ツタンカーメン、クレオパトラに比べると日本での認知度はあまり高くありません。その理由はクフ王なら世界最大のピラミッド、ツタンカーメンは黄金のマスクや黄金の財宝、クレオパトラなら絶世の美女など誰もが知っている二つ名がありますが、ラムセス2世にそれがなく、スポットがあたりづらかったから。しかし、この「ラムセス大王展」をきっかけに日本での認知度もアップするかもしれません。
なおクフ王は紀元前2500年頃、ラムセス2世は紀元前1300年頃なので、ラムセス2世もクフ王のピラミッドを見ていたことになります。ラムセス2世の時代は王が巨大なピラミッドをつくるという習慣はなくなっていたそうですが、どのような気持ちでクフ王のピラミッドを見ていたのでしょうか。
ラムセス2世は偉大さは今なお多くのエジプトの人には伝わっています。エジプトの首都カイロで一番重要な駅は「ラムセス中央駅」、そこには以前、大きなラムセス2世の彫像が建っていました。今その彫像は2025年7月にオープンする「大エジプト博物館」に展示されています。
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ラムセス2世の棺が初来日!
本物が持っているパワーを体感!
「ラムセス大王展」では、ラムセス2世の功績や実像をさまざまなテーマに分けて紹介。さらに3000年以上前の古代エジプト新王国時代(紀元前1539年〜紀元前1075年)に由来する180点もの貴重な遺物や華麗な黄金の工芸品の実物を展示しています。
中でも一番の目玉はラムセス2世のミイラが入っていた棺。歴史的価値を持つ文化遺産で、蓋と棺本体がそろった状態で来日するのは初めてとなります※。ツタンカーメン以外のファラオの棺はほとんど残っておらず、日本で見られる機会はなかなかありません。
※棺の蓋のみは過去に日本で展示されています。
子どもにとっては少々難しい展覧会なので内覧会で解説をしてくださった東日本国際大学 エジプト考古学研究所客員教授の矢澤健氏に「ラムセス大王展」を子どもと楽しむポイントをお伺いすると「本物が持っている力はすごい。本物が持っているパワーと言いますか、そういったものを感じることがとても大事な体験になるんじゃないかと思います。また普段の生活とはまったく異なるものが溢れているので、そういったものを感じるというのも子どもにとってはとても大きなことだと思います」。
ラムセス2世は幾多の戦いに勝利し、宮殿や神殿などの大規模な建築事業や公共事業も成し遂げた古代エジプト人で唯一「大王」と呼ばれた超人的な人物。「ラムセス大王展」は、その大王の木棺をはじめ、高価な宝石、荘厳な王のマスク、精巧なお守りなど、エジプト国外に出たことのない唯一無二の遺物を見られる貴重な機会です。
特別展「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」は、2025年9月7日(日)まで「ラムセス・ミュージアムat CREVIA BASE Tokyo」(東京・豊洲市場前)で開催!











