
自分らしく生きようとした女性
マリー・アントワネットは
18世紀の“ポップ・アイコン”
横浜美術館で2026年8月1日(土)から開催される注目の展覧会「マリー・アントワネット・スタイル」の報道発表会が5月19日(火)に東京国際フォーラムで行われ、横浜美術館 館長の蔵屋美香氏、展覧会アンバサダーの中条あやみさんが登壇、展覧会の内容や見どころを紹介してくれました。

今回の展覧会「マリー・アントワネット・スタイル」は、世界的に有名なロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)が手がけた世界巡回展で、日本では横浜美術館だけで開催されます。
横浜美術館の蔵屋美香館長はマリー・アントワネットを「美術好きの人たちだけでなく、幅広い人たちの胸に響く存在」であるとともに、近年、これまでの「民衆の生活を抑圧する悪い王政のシンボル」というイメージが大きく変わりつつあり、「当時の厳しい決まりごとに疑問を持ち、自分らしく生きようとした女性」と紹介。たとえば、体を締め上げるコルセットを嫌って動きやすいキャミソールのようなドレスを生み出したり、当時では珍しく自分の手で子育てもしました。
蔵屋美香館長は「ひとりの女性が、自分の人生のためにどれだけ勇敢に戦い、家族を愛したか。その生き方を肌身に感じてほしい」と、マリー・アントワネットの人間らしい一面に注目してほしいとメッセージを送りました。
中条あやみさんが語る “あこがれの王妃”
難しいことには “かっこよく潔く挑む”
展覧会アンバサダーには、モデル・女優の中条あやみさんが就任。中条あやみさんは、子どもの頃にソフィア・コッポラ監督の映画『マリー・アントワネット』(2006年)でマリー・アントワネットを知り、そこからずっとあこがれの存在だったそう。
そして今回の展覧会で中条あやみさんが一番注目しているのは「マリー・アントワネットの真珠とダイヤモンドの3連ネックレス」。119粒の天然パールとダイヤモンドのネックレスで、自身と家族に危険が迫っていることを悟った王妃が、フランス脱出を計画した際、故郷のオーストリアへ密かに送り出した宝物のひとつです。長らく行方がわからなくなっていましたが、現存していることが公になったのは2018年の秋で、もちろん日本で一般に公開されるのは今回が初めてとなります。
中条あやみさんも「そんな貴重で歴史的なものを日本で初めて見ることができるなんて、本当にワクワクします」と目を輝かせていました。
また、アントワネットの「かっこいい生き方」に共感する中条さんは、仕事で迷ったときには「目の前の難しいことに、かっこよく潔く挑む」ことを大切にしていると明かしました。

フランス製 18世紀後半 真珠、金、ダイヤモンド
各連の長さ 38.5cm、41cm、43cm
ハイディ・ホルテン・コレクション、ウィーン
Three-strand natural pearl and diamond necklace(made in France)
Photo courtesy of Sotheby’s

セーヴル磁器製作所、ルイ=シモン・ボワゾ(作)1788年頃 軟質素焼磁器
H. 40.7 × 26.5 × 24.0cm
ヴィクトリア&アルバート博物館蔵
Portrait bust of Marie Antoinette, Queen of France, by Sèvres porcelain factory
and Louis-Simon Boizot
© Victoria and Albert Museum, London
30歳頃のマリー・アントワネットをかたどった胸像。即位から10年ほど経ち、堂々とした王妃の風格が漂っている。一番の注目ポイントは後ろ姿。ていねいに結いあげられた王妃の髪が、シルク製と思われる柔らかなボウ(リボン)と真珠で飾られている。実際のアントワネットの髪は灰色がかった金と言われており、その色は「王妃の髪」と名付けられ、ガウンや乗馬用具などさまざまなものに用いられた
マリー・アントワネットから
自分らしく生きる “生き方” を学ぶ
展覧会「マリー・アントワネット・スタイル」では、ドレスや宝飾品の美しさだけでなく、当時の堅苦しい宮廷マナーに疑問を抱き、「自分らしく生きようとした」ひとりの女性としての新しい王妃像に迫ります。250年前の王妃が、現代を生きる私たちに問いかけるメッセージとは?
マリー・アントワネットといえば、学校の歴史の授業や漫画『ベルサイユのばら』などで、子どもたちも一度は耳にする名前です。ドレスや宝飾の美しさから入って、生き方を学べる、これから自分らしさを見つけていく子どもたちの心にも届く、親子のお出かけにもぴったりな展覧会です。
展覧会「マリー・アントワネット・スタイル」は2026年8月1日(土)~11月23日(月)に横浜美術館で開催!

