
“わくわく” “ドキドキ” が止まらない!
モン タカナワ “こけら落とし” 公演
『マンガローグ:火の鳥』を体験!
小学生のころ、友だちと片寄せあって読んだマンガ。自分は先を読みたいのに友だちはまだ読み終わっていない。そんなはやる気持ち、ページをめくるもどかしさ。
“最新” テクノロジーを活用しながらも、どこかそんなアナログな温かさも感じられる新しいマンガ体験が、高輪ゲートウェイシティ」に新たに誕生したミュージアム「モン タカナワ:ザ ミュージアム オブ ナラティブズ」のこけら落とし公演として上演される『マンガローグ:火の鳥』。2026年4月22日(水)の上演に先駆け、前日に開催されたゲネプロ(最終リハーサル)を一足先に体験した、その驚きの没入感と感動をお届けします!
「マンガローグ」は、多くは “ひとりでマンガを読む” という行為を、最新のデジタル技術と、“マンガローガー” をはじめとする舞台芸術を融合し、会場全体で物語を共有する没入型の新しいマンガ体験。“マンガローガー” はマンガの世界に観客を誘導する水先案内人であるとともに、時に語り部、時に観客と同じ読者であり代弁者、そして『マンガローグ:火の鳥』の世界をつくる表現者でもあります。
上演されるのは手塚治虫原作の不朽の名作『火の鳥』の “未来編”。西暦3404年を舞台に、人類とロボットとの共存、電子頭脳(AI)を巻き込んだ争い、そして生命の循環と、数十億年もの月日が流れる壮大な物語です。
半世紀以上前に描かれた作品ですが、今の社会状況、技術の進歩やロボット、AI、そして現在進行中の戦争とも重なる “現在の預言書” とも言える作品で、まさに “今” 体験するのに相応しく、予言的中が残念ではあるものの、だからこそ観終わったあとで子どもと一緒に考えてほしい作品です。
マンガローガー 又吉直樹さんの
人間味あふれるナビゲート
「なんか子孫がすいません」
4月6日(月)に開催された『マンガローグ:火の鳥』の発表会では元乃木坂46の新内眞衣さんがマンガローガーの実演を少しだけ見せてくれましたが、今回のマンガローガーは又吉直樹さんで、全編観せていただきました。

「終わった後に誰からも感想を言ってもらえなかったので不安ではありますが、自分としてはけっこう良かったんじゃないかなと思います」と自画自賛しゲネプロ後の登壇者挨拶で会場を盛り上げてくれましたが、落ち着いた語り口調と、「えっ! そうなんや」というリアクションや「なんで機械の言うことを聞かないといけないの?」というツッコミ、「戦争が嫌だったら言うことを聞かなければいいじゃないですか。なんでそんな簡単なことができないんですか?」と鉄腕アームに詰め寄ったり、時にボケ、時に真剣に物語と対話することで『火の鳥』の世界を観客に身近なものとして届けてくれました。

新内眞衣さんは、又吉さんのマンガーローガーを見て「客席から初めて客観的にマンガローグを体験し、又吉さんの実演を見て、私と全然違うところがあると思いました。又吉さんの読み方や振る舞いから、『こういうところはこう言ったほうが伝わりやすいのかな』」と、非常に勉強になったと明かしてくれました。
同じくマンガローガーを務める千葉一磨さんも「アドリブは、そこまで行くんだ」と、又吉さんならではの自由な表現に驚いたと語り、新内眞衣さんも千葉一磨さんも、又吉さんのパフォーマンスを自分たちの表現を磨くための大きな刺激として捉えていました。
好きなマンガは何度でも読み返せます。読むタイミングで新たな発見があることもあります。『マンガローグ:火の鳥』も、異なるマンガローガーで体験することでまた違った世界を体感できそうですし、7名のマンガローガーが、どのような『火の鳥』を表現をしてくれるのかも楽しみです。



最新テクノロジーとアナログを融合
65分で『火の鳥 未来編』を届ける
原作を読むとさらに深まる
上演時間は65分なので、原作マンガすべてのページを読むわけではありません。しかしマンガローガーと鉄腕アームの掛け合いで説明をしてくれたり、盛り上がるシーンは巨大LEDスクリーンの大迫力な映像で魅せてくれたりと、ひとりでマンガの世界に没入しているときもあれば、みんなでマンガのコマを追っていたり、舞台の両サイドにも映し出される映像に包まれたりと、さまざまな手法でマンガを体感させてくれます。

一方で、描かれていないところもたくさんあるので、未読の方はぜひマンガを読んでみてほしい。マサトやロックの苦悩、タマミの決意、猿田博士の想いなどなど、個々のキャラクターにはより深い魅力や業も描かれていますし、時間の経過もより感じられるものになっています。そしてなんといっても、『火の鳥』は「モン タカナワ」のテーマと同じ “ぐるぐる” の構造を持っています。未来編の最後は、実は別の物語のスタートでもあるのです。
「命を正しく使う」とは?
火の鳥は、手塚治虫は
人類をあきらめていない
物語の中で火の鳥は人類に対し「新しい人類というものを希望している。その希望に、あなたたちはなってほしい」と問いかけています。手塚治虫氏の長女であり、手塚プロダクションの取締役を務めるプランニングプロデューサーの手塚るみ子氏は「この問いかけに私たちはどう答えられるかを、一人ひとりが考えるきっかけにしてほしい」と語っています。
そして「手塚治虫が作品に込めたメッセージは具体的な正解ではなく、観客(読者)が自ら「命を正しく使う」ことや「これからの生き方」を自問自答する大切さであり、そこから導き出す “より良い未来への一歩” を期待している」としました。
人類を含め多様な生物のいる今の地球は、偶然の重なりによる奇跡的な出来事のうえに成り立っています。より良い世界、未来のために、いまの我々に何をできるのか、火の鳥はその問いを私たちに突き付けています。
そしてこの “問い” も「モン タカナワ」のテーマと同じ。「モン タカナワ」の「モン(門)」は未来を創造するための「問(とい)」という意味もあるのです。多様な「物語(ナラティブ)」に触れることで生まれる「問い」を起点に、自分自身の新しい可能性をひらいていく体験を提供することをめざしています。『火の鳥』は「モン タカナワ」のこけら落とし公演にぴったりの物語なのです。






難しいからこそ話をしよう
『子ども時代に出会う火の鳥』は
いつか宝物になる
正解がなく考えさせられるからこそ『火の鳥』は “難しい” と感じられるのでしょう。ゲネプロ後に登壇した火の鳥の声を務めた夏木マリさん、猿田博士の声を務めた古田新太さんも、「『火の鳥』は子どもには少し難しいかな」とおっしゃっていましたが、おふたりとも小学生くらいのときには『火の鳥』と出会っています。夏木マリさんは「子どものときは人間の存在などという深いテーマはわからなかった。おもしろくて怖くて読んでいました」と語っています。
大人になって改めて『火の鳥』のすごさに気が付くのですが、多少わからなくても子どものごろに出会う意味は大きく、「なんだかすごかった」「怖かった」「美しかった」という心の震えこそが、子どもたちにとって必要な “想像力の種” になるはずですし、いつか宝物になる体験だと思います。


大人だって、すべてを理解しているわけではありませんし、手塚治虫は “考えること” を求めています。「もし自分が火の鳥だったら、今の人間をどう見る?」といった正解のない問いを親子で話し合うのもいいでしょうし、少し難しいからこそ、子どもとたくさんの話ができるとも感じます。また、火の鳥 未来編には人類誕生までの過程なども描かれています。やり直しても人類は誕生するのか、自由研究の題材としてもおもしろいのではないでしょうか?
数十億年という壮大なスケールの物語を、最新の映像とパフォーマンスで浴びる65分。理解することよりも、感じること。親子で同じ物語を共有し、劇場を出た後に感想を語り合う。そんな時間が、何よりの教育、そして心に残る親子の思い出になると感じました。親子でどんな話をしたか、そして子どもたちの感想を教えてくれると嬉しいですね。
『マンガローグ:火の鳥』は、2026年4月22日(水)~5月16日(土)に高輪ゲートウェイシティ内の「モン タカナワ」で上演!









