
ディズニー&ピクサーの大傑作「トイ・ストーリー」シリーズ。その最新作『トイ・ストーリー5』が、2026年7月3日(金)より大ヒット公開中! 最先端タブレット「リリーパッド」がやってきて、ボニーの日常は大きく変わってしまいます。ウッディやバズ、ジェシーたち “今までのおもちゃ” は、どうなってしまうのか?「リリーパッド」の日本版声優を務める広瀬アリスさんに、リリーパッドの魅力や映画の見どころ、そして映画を通して子どもたちに伝えたいことなどについてお伺いしました!(インタビュー:2026年6月25日(木) TEXT:高木秀明/PHOTO:大久保景)
ボニーを想うからこそ対立!
デジタルおもちゃ
「リリーパッド」は悪者じゃない?
― 試写を拝見させていただきました。子どもたちが楽しめることはもちろんですが、子どもの頃を思い出して大人もグッときて、とても素晴らしかったです。広瀬さんが演じた「リリーパッド」の第一印象はいかがでしたか?
最初は悪者という印象が強いですが、リリーパッドは「ボニーに友だちをつくらせてあげたい」という使命に一生懸命なんです。“今の時代の友だちの作り方はこれだっ!” ていう彼女なりの正解があるからこそ、ジェシーやウッディなどの今までのおもちゃたちと対立してしまいますが、悪者や意地悪ではなく、根底には優しさがあるというのがリリーパッドの魅力だと思います。
ジェシーたちもリリーパッドも、おもちゃたちは全員ボニーのことを第一に想っているのに、何か噛みあわないというか。大人からすると「早く話しあえばいいのに!」ってもどかしいんですが、誰かが悪者じゃなくて、みんなそれぞれ、いいところがあるんです。でも、誰もが自分の主張だけをして対立していて。その “てんやわんや” が『トイ・ストーリー』らしいおもしろさでもあって、好きなんですけどね。

©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
― リリーパッドを演じるにあたって、広瀬さんならではの工夫や、広瀬さんらしさは、どんなところで見ることができるでしょうか? コメディエンヌぶりも発揮されていると感じました。
収録の最初の方で「こんにちは! わたしはリリーパッド」という明るく話すところを撮って、そのあとにジェシーとの会話のときの素の話し方を撮ったんですが、落差があった方がいいなと思って少し声を低くしたり、事前にいろいろと考えていたんですが、「悪者に見えないよう、あまり声をつくらずに」となって、一気に自分のプランが崩れて混乱してしまったんですが、必死に食らいついていった感じです。

両親がしてくれたように
“良いものは次の世代へ”
― 広瀬さんはもともと『トイ・ストーリー』シリーズはご覧になっていたんですよね?
めっちゃ観てました! 最初の『トイ・ストーリー』が上映されたときはまだ2歳だったので、おそらく5歳の保育園くらいのときに観たのかな。でも『トイ・ストーリー2』以降は映画館に行って観せてもらってました。
もうただのファンなので、自分の人生において『トイ・ストーリー』に参加できるなんて夢にも思ってなくて、とても光栄だなと思いました。しかもワールドプレミアにも参加させていただき、本場の熱量というかエネルギーを感じて、やっぱりひとりでも多く、たくさんの方に観てほしいという気持ちがとても強くなりました。

― 推しキャラはいたんですか?
意外とボー・ピープが好きなんです。かわいくて、ちょっと大人の女性の色気というか「わぁ、美しいってこういうことだ!」みたいなのがあって。今は少しかっこよくなっちゃいましたけど、かっこよくなったボーも、それはそれで好きなんですけどね。

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― 子どもの頃、『トイ・ストーリー』を観るときだけは、ご両親が夜更かしを許してくださったという素敵なエピソードを聞きましたが、そういうご両親の行動は、今の広瀬さんにどんな影響がありますか?
自分が観て良かったものって、やっぱり子どもにも観せてあげたいってなると思うんです。だからたぶん、うちの母親や父親も、『トイ・ストーリー』がもうめちゃくちゃいいと思ったからこそ、観せてくれたんだと思います。
だからその優しさとか、大切なことは勉強だけじゃないということは、私も自分の子どもなのか、後輩なのかはわかりませんが、良いものを次の世代に伝えていくというのは、両親から受け継いでいる気がします。いろんな健康グッズを「これ、めっちゃいいから!」ってあげてますから(笑)。
― 『トイ・ストーリー』を観たあとは、ご両親と話をしたりされましたか?
絵本も持っていましたし、小さい頃はずっと話してました。それくらい『トイ・ストーリー』は好きだったので、リリーパッドの声優に決まったことを伝えたら、泣いてました。いい親孝行ができたなと思います(笑)。
― リリーパッドはメインキャラクターなのでグッズもたくさん出るでしょうし、プレゼントもできそうですね。
子どもの頃は「トイ・ストーリー」のおもちゃは少し高価で買ってもらえなかったんですが、私からプレゼントしたいです。もう、いろいろなところに配ります!

一瞬で気持ちを荒ませる方法!?
本番で力を発揮する秘訣は
“考えないこと”!?
― これまでも声のお仕事をたくさんされていますが、今回はこういうところが難しかった、楽しかった、というところはありますか?
やっぱり声優さんってすごいなって、アニメも好きなので改めてそう感じました。普段のお芝居とは全然違うので、基本的に声のお仕事は、いつもとても苦労します。
― リリーパッドは優しい部分と、優しい声だけどジェシーに意地悪を言ったり、その切り替えがすごいと思いました。
一瞬で心を荒ませるっていう(笑)。これはもう役者ならでは生き方をしているからで、たとえば、生きていればやっぱり怒ったりするときもあるじゃないですか。その怒りを「あ、この感情は持っておこう」みたいに引き出しに入れておいて、必要なときに全力で “バンッ” って開けて一気に気持ちを荒ませる、みたいなことをお芝居ではしてます。
― 切り替えがすごいですね。「ヘイ、リリー!」と呼ばれてお目々がキュルンってなるときと意地悪なときと、その二面性がおもしろいですよね、かわいいし。
コロコロ変わるので、同じ役を演じているのかがわからなくなったときもありました。

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― 今回のリリーパッドはオーディションで勝ちとりましたが、夢を追いかけている子どもたちに、広瀬さんが大切にしている “本番で力を発揮するための秘訣” があったら教えてください。
考えないことですね。
― 考えないこと、ですか?
私も空回りするタイプなんです。気合を入れすぎて空回りして全力を出せてなかったとか、体が固まりすぎちゃって、とか。めっちゃわかりやすく言うと、泣くシーンって「泣かなきゃ、泣かなきゃ」って思ってると泣けないんです。どれだけ自分を平常心に持っていって、ストンって気持ちを落とす。だから本番直前までは、けっこう普通の状態なんです。あんまり気合は入れない。
でも正解はないので、これは私のやり方。前もってずっと気持ちをつくってる方もいますし、私みたいにいつも通りにしていた方が気持ちが安定して、短期集中でポンッとスイッチを入れやすいとか。やり方はいろいろあるので、どれが正解とか間違ってるとかはないと思うんです。でも、気合を入れすぎちゃったり、考えすぎてて空回りするくらいだったら、1回ボケ〜っとしてみるのもいいと思います(笑)。
気合が入りまくる人って、そのときになったら、ちゃんとやるんです。だから、あえて自分を追い込んで、何も考えないということをすると、意外と本領発揮できたりするんですよね。
― 準備はしっかりするんですか?
完璧に準備するんですが、それでもあんまりうまくできなかった経験もあって、本当にたくさんの失敗を繰り返して、試行錯誤して今に至っています。だから本番で力が入ってしまう人は、ちゃんとやれる人だから、一回 “何も考えない” ということも試してほしいです。人によってあう、あわないはありますが、いろいろと模索するのはありかなって思います。

変わってほしくないもの
変わっちゃいけないものは何か?
それを親子で話しあってほしい
― たくさんの親子、親御さんが今回この『トイ・ストーリー5』を観に行くと思いますが、観た後に親子でどういう会話をしてほしいですか?
『トイ・ストーリー』はおもちゃが奮闘するとてもハートフルなストーリーで、今回は友だちの作り方や人間関係、おもちゃと子どもの関係がテーマになっています。
作品ではタブレットですが、最近は生成AIも出てきて、アプリもたくさんの種類があって、便利なものが増えてきましたよね。人ともすぐにつながれるようになって、友だちづくりも簡単になりましたが、“変わってほしくないもの” や “変わっちゃいけないもの” は何かということがすごくよくわかると思うので、そういった会話を親子でしてほしいです。
そして私たちみたいな大人は「やっぱりこれは大事だよな」と、改めて認識していただきたいと思います。そしてそれをちゃんと子どもたちに伝えていきたいですね。
― 試写を拝見させていただきましたが、大人にもものすごく刺さるというか、本当にとても良かったです。
ポスターの上の方に「時が流れても、変わらないもの」って書かれているのですが、それはおもちゃのことだけじゃなくて、人間としての大切な、“変わっちゃいけないもの” ということでもあると思うんです。
私自身、実際に『トイ・ストーリー5』を観て、こんなにも心を揺さぶられるとは思っていませんでした。台本だけでは、ここまでのすごさは読みとれなくて、作品を観ないとすべては伝わらないんだなって思いました。ぜひ作品を観て、『トイ・ストーリー5』のメッセージを受け取っていただけたら嬉しいです。
ディズニー&ピクサー最新作『トイ・ストーリー5』は、2026年7月3日(金)より大ヒット公開中!

ヘアメイク:面下伸一(FACCIA)/スタイリング:沢田結衣(UM)
2026年7月3日(金)より大ヒット公開中!
『トイ・ストーリー5』
想像力豊かで内気な少女・ボニーの成長を、そばで見守ってきたカウガール人形のジェシー。しかし、タブレット〈リリーパッド〉の登場で日常は大きく変わる。
「みんなの時間がタブレットに支配されている」。他の子どもと同じように画面に夢中になり、このままでは遊びの中で輝いていたボニーの笑顔が失われていく‥‥。その一大事にジェシーはウッディに助けを求める。再びタッグを組んだウッディとバズとともに、ジェシーはボニーの心を取り戻すため立ち上がるが‥‥。
旅の途中で “ハイテクおもちゃ” のスマーティー・パンツたちと出会い、思いがけない協力によって物語は新たな方向へ。
「トイ・ストーリー」が描き続けてきた、人間とおもちゃの絆。その先にたどり着く究極の “答え” とは?
https://www.disney.co.jp/movie/toy5
広瀬アリス(ひろせ ありす)
俳優、モデル。1994年生まれ。2008年に俳優デビューを果たし、2009年には雑誌「Seventeen」の専属モデルを務める。主な出演作にNHK大河ドラマ『どうする家康』(2023年)、ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(2023年)、ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』シリーズ、ドラマ『全領域異常解決室』(2025年)など。2018年公開の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」では日本語吹替版声優も務めた。ドラマ、映画、CMなど多方面で活躍中。
