
いよいよウルトラマンシリーズ60周年記念作品で、新テレビシリーズとなる『ウルトラマンテオ』が、テレ東系6局ネットで2026年7月4日(土)朝9時から放送スタート! 故郷の星を失い地球へやってきた孤独な宇宙人で “青き光の巨人” ウルトラマンテオ(光石イブキ)を演じるのは、自身の名前にも「あお」色が入っている岩崎碧さん。前作『ウルトラマンオメガ』のオーディションで挫折を味わってから今回の主演の座を射止めた岩崎さんに、リベンジを果たした秘訣、『ウルトラマンテオ』への熱い想いや見どころ、そして『ウルトラマンテオ』を通して子どもたちに伝えたいことなどについてお伺いしました!(インタビュー:2026年3月30日(月) TEXT:高木秀明/PHOTO:大久保景)
“あお” という色でつながる
争いが嫌いな似たもの同士
― 新ウルトラマン「ウルトラマンテオ」は、青いカラーが特徴的なウルトラマンですね。岩崎さんのお名前にも「碧」という色が入っていますが、運命的なものは感じましたか?
すごく感じました! 僕の名前の由来も色にちなんだものだったので、僕が変身するウルトラマンが「青き光の巨人」だと聞いたときは、自分の人生は「あお」という色に縁があるのかなと感じました。
― ご自身のお名前の「碧」にはどのような願いが込められているのでしょうか?
“碧” のように鮮やかで、明るい人柄の人間になってほしいという願いが込められていると聞いています。でも実は一番好きな色は “赤” なんですが(笑)、それでもテオとの縁はすごく感じています。
― 最初に「ウルトラマンテオ」の姿を見たとき、ウルトラマンレオの双子の兄弟の「アストラ」を思い出しました。岩崎さんが初めて「ウルトラマンテオ」を見たときの印象はどうでしたか?
青いカラーリングやフォルムがとてもシンプルで優しくて、「あまり強そうではないな」という印象でした。でも、だからこそ僕が演じる「イブキ」という役にすごくあっているなと感じました。
光線技の「テオシウム光線」を出すときには身体の色が金色に変化するのですが、それを見たときは「かっこいいな!」って本当に興奮しました!

孤独な宇宙人が “地球を守る” 理由
宇宙人視点から見ることで得た気づき
― ウルトラマンテオは故郷の惑星「H12(エイチワンツー)」を怪獣に滅ぼされ、ひとりで地球に逃げてきたという「孤独なウルトラマン」です。彼はなぜ、縁もゆかりもない地球を守るために戦うのでしょうか?
最初は地球に大切な仲間がいるわけではないんですが、ウルトラマンテオ自身が故郷を失った過去があるので、「自分と同じ悲しい思いを誰にもしてほしくない」という強い想いが、彼を戦いへと向かわせるのだと思います。そしてその想いは、物語が進むに連れて仲間との友情や「この人のために」という気持ちへと変化していきます。

― 見た目だけではなく、そういうところからも “優しさ” を感じられるウルトラマンですね。そんな優しい光石イブキ(ウルトラマンテオ)は生き物を愛する獣医学部の青年ですが、演じるうえで特に意識していることはありますか?
「争いが嫌い」という部分は一番意識しています。でもイブキはただ優しいだけではなく、故郷を失ったトラウマがあり、「誰も傷ついてほしくない」という深い想いがあるからこその優しさです。「なぜ争う必要があるのか?」と疑問を持つところも、イブキらしさだと思っています。
― 子どもたちには、イブキのどんなところに注目してほしいですか?
イブキはウルトラマンテオに変身するヒーローではありますが、悩むし落ち込むし挫折するという、僕たちとあまりかわらない人間味あふれる存在です。そんなイブキがさまざまな経験を通してだんだんヒーローとして成長していく、子どもたちにはそんなイブキの姿を見てほしいですし、一緒に成長していきたいですね。
― 岩崎さんご自身も柔らかい優しい印象ですが、イブキと似ているところや学んだところはありますか?
争いが嫌いで、他人と比べるのが好きではないところはすごく似ているので、その部分はとても演じやすかったですね。
学んだことは、イブキという “宇宙人” の視点を通すことで、僕たちの “当たり前” を考え直すきっかけになったことです。
宇宙人ってどんな人物なんだろうと考えたときに、“地球人の当たり前を知らない” というところに行き着いて、だから地球人なら暗黙の了解でしないトンデモ行動をイブキはしてしまうことで、笑われたり、まわりから浮いてしまったりします。
僕自身、社会に足を踏み入れはじめた年齢で、大人になるに連れて「そういうものだから」と流してしまうことでも、イブキを演じることで常識だと思っていたことを「これって本当にそうなのかな?」と改めて考えるようになり、それは日々の生活でも学びになっています。

― ウルトラマンテオは「孤独なウルトラマン」ですが、岩崎さんは子どもの頃に孤独を感じたことはありますか?
友だちと一緒にいるのが好きだったので、ひとりの時間や孤独を感じるということはあまりなかったですね。サッカーの朝練に誰も来てくれなくて、ひとりで練習していたことはありましたが(笑)。
大人になってからも孤独というのはあまり感じません。もちろんひとりの時間はありますし、ひとり時間は新しい気づきなどもあってわりと好きです。イブキは地球に来て未知の体験をたくさんしていますが、たとえば電車に乗っていて、もしこれが初めての経験だったらどんなリアクションをするのかなとか、そういうことを考えたり、友だちといたらそんなことは考えないので、ひとりだからこそ気づくことかなと思っています。

頼れる(?)教授と謎めいた女性
大学の仲間たちと謎の存在 “プッチー”
― イブキは明心大学 獣医学部の大学生で、大学では「天文研究会」の仲間たちと友情を育んでいきます。これまでのウルトラマンの地球防衛軍とは一味違う関係性が描かれそうですね。
怪獣を倒すという同じ目標を持つ隊員同士ではなく、部活の仲間のような友情があり、イブキをウルトラマンとしてではなく、ひとりの人間として接してくれます。そこにある温かみは大きな魅力だと思います。
―「天文研究会」の仲間以外にも、大学教授の美濃部順平(演:マキタスポーツ)、UTTF※所属の調査員・志賀今日子(演:福島リラ)といった人物との関係性も気になります。
※UTTF(ユーティティーエフ/Unidentified Threat Task Force):未確認脅威対策本部
美濃部先生は大学の教授というポジションではあるのですが、どちらかというと僕たちがいる天文研究会に近い考え方を持っている方で、学生たちを温かく見守ってくれるような、サークルの延長線上にいる存在ですね。
志賀今日子は美濃部先生とは考え方が対極にあるというか、最初ふたりはなかなか相容れない部分がありますが、実は一緒に行動することも多く、物語が進むにつれて志賀さんの根底にあるものも明らかになりとても魅力的な存在になっていきます。
考え方の違うふたりがどう関わっていくのか、そして志賀さんの秘められた一面がどう描かれるのか、イブキや天文研究会の仲間たちとの関わりも含め、楽しみにしていただきたいポイントです。

― マスコットのような存在の「プッチー」についても教えてください。
プッチーはとにかく可愛いです! イブキと同じく宇宙から来たひとりぼっちの存在なので、お互いに気持ちはわかりますし、イブキにとっては心の支えでもあり、心を許せる、安心できる家族のような存在です。でも、そのプッチーもどうなることか(笑)。


前作『ウルトラマンオメガ』にも挑戦!
挫折を乗り越えて掴んだヒーローへの道
― 岩崎さんは2025年から本格的に俳優活動をスタートし、すぐにウルトラマンの主人公です。先ほど「争いが嫌い、他人と比べるのが好きではない」とおっしゃっていましたが、オーディションでは他の方と比べられる競争の世界だと思います。今回主演の座を射止めるために、誰にも負けないくらい努力したことはありますか?
「ウルトラマン」という作品に対する熱量だけは、誰にも負けない自信がありました。実は、前作『ウルトラマンオメガ』のオーディションに挑戦していて、初めてのオーディションだったんですが落ちてしまったことが本当に悔しくて、「次こそは!」という想いはとても強かったです。
今回のイブキという役が自分に近いと感じるところもあって演じやすかったですし、だからこそこの役だけは、審査員の方々に「岩崎碧しかいないな」と思っていただけるよう、ウルトラマンオメガのときよりも想いを言葉や演技にのせて伝えるのは少し上達したのかもしれませんが、何よりも尋常じゃない熱量を注ぎ込んで臨みました。オーディションの後には「もしかしたら」という手応えもありました。
― オーディションに落ちてしまった『ウルトラマンオメガ』は観ていましたか?
ちょうど撮影時期と重なっていたので、『ウルトラマンテオ』のメイクをしてもらいながら、毎週観て刺激を受けていました。テオもオメガも宇宙人であるところは似ていますが、ガツガツと戦いにいくところは違うなとか、でも改めてオメガってかっこいいなって、色も “赤” ですし(笑)。最終話も痺れました。気がつくと一視聴者として観入ってしまっていましたね。
テオもオメガに負けないくらい自分でも “熱い” と感じるポイントがあるので、それは話題になると思いますし、楽しみにしていてほしいですね。

チャンスはいつ来るかわからない
だから今日を全力で生きる
― 岩崎さんは子どもの頃からヒーローに憧れ、いつかなりたい、なるんだ、と決意されていたそうですが、ヒーローになるという夢を叶えた岩崎さんから、今、夢を持っている子どもたちに夢をつかむアドバイスをお願いします。
いつ自分にチャンスが来るのかはわからないので、毎日を全力で生きるのがいいと思います。僕も「ウルトラマンテオのオーディションに落ちたら次はないかもしれない」という覚悟で、毎日を全力で過ごしてきました。
今を全力で生きることが将来につながると思うので、夢があるなら、後悔しないよう全力で生きてほしいなと思います。そういう想いで過ごしていることで、縁があればチャンスは来るし、もしチャンスを活かせなくても、努力はしてきたんだと納得できると思いますし、次につながると思っています。
―『ウルトラマンテオ』を楽しみにしている子どもたちがたくさんいます。『ウルトラマンテオ』を通して、子どもたちにはどんなことを伝えたいですか?
僕もそうでしたが、子どもたちも成長するにつれていろいろな悩みを抱えると思います。でも、憧れのヒーローも同じように悩んでいる、挫折や痛みを味わっているんだということを知ってほしいですね。
そして、ヒーローも同じなんだと感じることで、悩んだり落ち込んでいるときに、心の支えや、もう一度立ち上がる勇気を持てるきっかけになれたら、少しでも子どもたちの励みになれれば嬉しいです。
60周年記念作品ならではの
激アツなサプライズ!
感涙のラストまでぜひ見守って!
― 今作はシリーズ60周年記念作品ですが、昔からのファンが喜ぶような仕掛けやサプライズはありますか?
まだ言えないんですが、すごく嬉しかったことがひとつありました。本当に「激アツ」な展開が待っています! みなさんにも喜んでいただけると思っています。
そしてそのサプライズをキッカケに、テオの考え方が変わっていく部分もあり、作品としても大きなターニングポイントになります。
― ウルトラマンの見どころのひとつに変身シーンがありますが、ウルトラマンテオへの変身は「テオクリスター」を想いを込めてグッと握るという、かなりシンプルなものですね。
前作の『ウルトラマンオメガ』がアイテムを使った派手な変身だったので、それに憧れていたところはありますが、「テオクリスター」は故郷のH12で生まれたときに誰もが授かる貴重な鉱石が収められた、イブキにとってお守りのような大切な存在です。それを握りしめる変身はとてもシンプルですが、ものすごい熱量が必要なので、子どもたちは簡単には真似できないんじゃないかなと思っています(笑)。
ここまでシンプルな変身は前例がないので今はとても気に入っていますし、目の前で街が破壊されているのを目の当たりにしたイブキの「守りたい」という熱い想い、一方で「争いはしたくない」という気持ちも忘れずに変身に臨んでいます。

― イブキの争いはしたくないという気持ちは、“怪獣との共存” という『ウルトラマンテオ』のテーマにもつながるようですね。
ウルトラマンテオは必ずしも怪獣を倒すだけではありません。自分と同じ宇宙から来た存在として、怪獣の視点に立って考えることもあります。特に最終回のラストシーンは、僕自身が台本を読んで涙が出たほど大好きな結末になっています。ぜひ最後まで見守ってください!
ウルトラマンシリーズ60周年記念作品、新テレビシリーズ『ウルトラマンテオ』は、テレ東系6局ネットで2026年7月4日(土)朝9時から放送スタート!

2026年7月4日(土)からテレ東系6局ネットで朝9時放送スタート!
ウルトラマンシリーズ60周年記念作品
ウルトラマンテオ
宇宙のどこかにある惑星「H12(エイチワンツー)」。地球によく似たその惑星はあるとき、異星からやってきた宇宙怪獣たちの襲撃を受ける。やがて惑星が崩壊、滅亡する中、地球へ逃げのびたひとりの宇宙⼈がいた。
「テオ」やがて「ウルトラマン」へと成⻑する独りぼっちの宇宙⼈。
彼は明⼼⼤学獣医学部獣医学科3年⽣ 光⽯イブキとして、地球の常識に馴染めないながらも、愛する動物たちと⼼を通わせ穏やかな⼤学⽣活を過ごしていた。
しかし、⾃⾝の故郷を滅ぼした宇宙怪獣が突如として襲来、地球に危機が訪れる。「守りたい」という強い想いが過去の記憶に怯える⼼を奮い⽴たせたとき、まばゆい光がイブキの姿を、⻘き光の巨⼈へ変⾝させる!
https://m-78.jp/videoworks/ultraman-teo/
岩崎碧(いわさき あおい)
2004年6月12日生まれ、神奈川県出身。2024年、若手俳優の登竜門「私の卒業」プロジェクトに参加し、1000人以上の応募者の中から第6期メンバーに選出。2025年、同プロジェクトの第6期映画作品『80年後のあなたへ』で俳優デビュー。ヒーローになりたいという強い想いから射止めた『ウルトラマンテオ』で、テレビドラマ初主演を果たす。

