2026年9月6日(日)までパシフィコ横浜で開催!

恐竜たちの知られざる “食生活” の秘密に迫る!『ヨコハマ恐竜展2026』で学ぶ、歯や爪、骨格から解き明かす “恐竜たちのリアルな食事”。日本初公開の化石や動くロボット恐竜も登場!

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
恐竜の食べ物や食べ方にフォーカスした「ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~」が、2026年9月6日(日)までパシフィコ横浜で開催!

恐竜たちの “食” に
フォーカスした恐竜展

生き物が生活し、成長するためには食事は欠かせません。それは恐竜も同じです。では、恐竜たちはいったい何を、どうやって食べていたのでしょうか? その答えは残された歯や爪、骨格の中に隠されています。

そんな恐竜の「食事」や「食べ方」にとことんフォーカスした「ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~」が、2026年7月17日(金)からパシフィコ横浜で開催! テーマはずばり「恐竜の食卓大図鑑」。福井県立恐竜博物館所蔵の標本80点余りをはじめ、全長20メートル以上の巨大な草食恐竜「ディプロドクス」の骨格標本をはじめ、日本初公開の化石、リアルに動く恐竜ロボットまで大集合しています!

ただ骨格を見るだけでなく、『何をどう食べていたのか?』という生き物としての生々しい生態に迫る本展。開幕前日の内覧会で行われた展示紹介ツアーをもとに、会場の順路に沿って注目の展示と見どころをわかりやすくレポート!

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート

9年ぶりに横浜で開催!
恐竜たちの “食べる” を楽しく学ぶ

ヨコハマ恐竜展」の開催は、2017年以来なんと9年ぶり! 前回は約26万人を動員した人気企画です。今回は福井県立恐竜博物館の特別協力のもと、満を持しての開催となります。

内覧会は、実行委員長を務める神奈川新聞社代表取締役社長・篠田学氏と、来賓の福井県立恐竜博物館館長・谷川由美子氏の挨拶からスタート。




篠田学氏は「動物や恐竜も、食べないと生きていけない。恐竜がどうやって食べ、生きながらえてきたのかを、この展示で楽しく学んでほしい」と、展示会へのメッセージを語りました。

今回の展示は実行委員会と福井県立恐竜博物館が数年をかけて二人三脚でつくりあげたもの。同館館長の谷川由美子氏は、「『食』という誰にとっても身近なテーマを通して、恐竜をひとつの生き物として捉えてもらいたいですね」と展示の狙いを説明しました。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
ヨコハマ恐竜展2026 実行委員長の篠田学氏(写真左)と福井県立恐竜博物館館長の谷川由美子氏(写真右)

「骨や歯」を見れば
恐竜の食事がわかる

主催者・来賓挨拶の後は、研究員・静谷あてな氏によるギャラリーツアーが開催されました。会場には巨大な全身骨格や数多くの標本がずらりと並び、まるで実物大の恐竜図鑑の中に迷い込んだかのような迫力です。展示に沿って「プロローグ」から「ゾーン1」「ゾーン4」「エピローグ」とたどりながら、恐竜の食生活を読み解きます。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
研究員・静谷あてな氏がギャラリーツアーを実施

プロローグ「食べ方の調べかた」のエリアに足を踏み入れると、2頭の恐竜が向かい合って展示されています。1頭は鋭い歯と大きな爪を持つ肉食恐竜「フクイラプトル」、もう1頭は丸みを帯びたくちばし状の口先と、小さな爪を持つ草食恐竜「フクイサウルス」。どちらも福井県で発見された恐竜ですが、歯や爪をよく見れば、「何を食べていたか」が見えてきます。そんな “見方” を学んだところで、最初のゾーン1へ!

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
手前が草食恐竜「フクイサウルス」、奥が肉食恐竜「フクイラプトル」
ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
肉食恐竜「フクイラプトル」の頭部。細かく鋭い歯がびっしりと生えています

ナイフ型に突き刺し型!?
似た歯の形や食べ方で展示

ゾーン1「恐竜の食べ方大図鑑」は、恐竜を分類順に並べるのではなく、歯の形や食べ方が似た者同士をまとめて展示しているのがユニークなポイント。

肉をスパッと切る「ナイフ型」の歯を持つアクロカントサウルスやドロマエオサウルス類、魚をズブッと突き刺す「突き刺し型」の歯を持つスピノサウルス、歯がなくくちばしで食べるデイノケイルスやプテラノドン、さらに同じ草食恐竜でもスプーン型の歯を持つものや、くし状の細い歯を持つものがいるなど、驚くほど多彩な「食べ方」が紹介されています。また、展示の中には歯の拡大模型もあって、実際に触って形の違いを確かめられるのも楽しいところです。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
恐竜の歯から骨まで、幅広い骨格を展示しています。画像は全長15メートルの草食恐竜のもの
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肉食恐竜の多くは、ナイフのように薄く鋭い歯を持っており、獲物の肉をうまく切り裂けるようになっていました
ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
エドモントニアの歯の拡大模型。約30倍の大きさです

生きるためには
肉食恐竜だって命がけ!

ゾーン2「食事のトラブル図鑑」では、狩りに失敗して負ったケガなど、化石に刻まれた生々しい痕跡を紹介。ステゴサウルスの尾のトゲが深く刺さった痕を持つアロサウルスの骨格からは、肉食恐竜だっていつも楽々と獲物を仕留められたわけじゃない、という自然界の厳しい生活がひしひしと伝わってきます。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
肉食恐竜、アロサウルスの骨には、獲物から反撃を受けた跡が‥‥。狩る側も命がけの日々を過ごしていたようです

ティラノサウルスは
大人と子どもで食べ物を工夫
全長20メートルの恐竜も!

続くゾーン3「親子の食卓図鑑」は、成長とともに食べ物や狩り方が変わったと考えられる恐竜を紹介するコーナー。目に飛び込んでくるのは、大小2頭のティラノサウルスです。

細身で足の速い子ども、強大な顎でガブリと獲物を仕留める大人。親子で狙う獲物を変えることで、食べ物を奪いあわずに暮らしていたかもしれないのだとか。

そして、ふと見上げると、頭上には巨大な恐竜の骨格が広がっています。全長20メートル以上の草食恐竜ディプロドクスがドーンと展示されているのです。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
向かい合う大人と子どものティラノサウルス。どのようなおしゃべりをしているのでしょうか。成体の全長は12メートル
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ティラノサウルス成体の頭部骨格。長く鋭い歯には圧倒されます!
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視界に収まらないほど巨大なディプロドクス(東海大学自然史博物館所蔵)の骨格標本。奥に見えるティラノサウルスの約2倍の大きさ

恐竜は鳥に進化して今に生きる
そんな鳥たちの食生活は?

ゾーン4「今に続くお食事図鑑」は、恐竜から進化した鳥たちの食生活にスポットを当てています。

ゾーン4の展示に続くエピローグで静谷氏は「世界の鳥は、年間で合計4億〜5億トンもの昆虫を食べているそうで、鳥がいなければ、世界の生態系は大きく変わります。恐竜の食事の物語は、いまの生態系や環境を守ることにもつながっているんです」と、環境や人々の食卓とのつながりに触れ、展示紹介ツアーを締めくくりました。

実は、鳥類は恐竜の一部から進化したと言われている、いわば恐竜の生き残り。歯を持つ原始的な鳥から、高さ2メートル超で頂点捕食者だった地上性の肉食鳥、夜行性のキーウィまで、恐竜から鳥への進化の過程も学べます。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
ゾーン4の展示では、さまざまな鳥類を展示。最大のものは2mに達する大きさ
ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
恐竜の一部は鳥に進化して生き延びました。 現在、地球上には、1万種以上の鳥が生息しています

企画担当・静谷あてな氏に聞く
「ヨコハマ恐竜展2026」の裏側

「ヨコハマ恐竜展2026」の企画から解説文の執筆までをほぼひとりで担当したのは、福井県立恐竜博物館の研究員・静谷あてなさん。普段は展示解説よりも、恐竜の研究や発掘がメインのお仕事だそうです。

― 今回、恐竜の「食」をテーマにしたのはなぜでしょうか?

福井県立恐竜博物館の標本だけを使って広い会場をどのように魅力的に見せるかを考えたときに、今までやったことのないテーマに挑戦しよう、そして誰もが身近に感じられる『食べ方』に注目しました。

普段から恐竜の展示をしていて気が付いたのですが、詳しくないお客さんは「全身骨格のどこを見ればいいんだろう?」「全身骨格から何がわかるんだろう?」と、展示物からわかることのイメージがつかめていないことも少なくないんです。そこで、恐竜たちの食事と密接な関係がある歯や爪にスポットを当てた展示にしようと考えました。

― 展示ではどのような点を工夫しましたか?

恐竜を分類順に並べるのではなく、歯の形や食べ方が似たもの同士を比べられるようにしたことです。しかし、ほぼ当館の所蔵標本だけでこのテーマをうまく説明するため、展示物の組み合わせや、最終的に歯の形を並べる展示にたどり着くまでには、かなり悩みました。

心がけたのは、恐竜の展示を見るのが初めての方でもわかりやすい展示にすることです。ただ、恐竜のことに詳しい方であれば「ん? なぜこの順番で展示してるの?」と不思議に感じるかもしれませんね(笑)。

― 来場される方にはどのようなことを感じてもらいたいですか?

恐竜って、遠い昔の世界だけにいるキャラクターじゃなくて、“今とつながっているんだよ” って伝えたかったんです。展示の最後を鳥につなげたのも、普段見ている鳥と恐竜がつながっていると知ることで、日常の見え方がちょっと変わるんじゃないかと考えたからです。

まずは歯の拡大模型に触って、形のおもしろさを純粋に楽しんでほしいですね。肉食か草食かを考えるのは、その次でいいと思います。普段の展示では、「今朝、鶏肉を食べましたか? それなら、恐竜を召し上がってから来たんですね」と話すこともあるんです。展示を見た日の夕食では、ぜひ恐竜の話もしてみてほしいですね。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
ギャラリーツアーで解説をする福井県立恐竜博物館の研究員・静谷さん。「恐竜は今の世界ともつながっているんです」

大迫力のロボット恐竜も展示
日本初公開の化石も!

会場の各所には骨格標本のほか、全長約12メートルのティラノサウルスをはじめとしたロボット恐竜もたくさん展示されています。体や口を動かし、吠えるリアルな恐竜ロボットは、まるで生きているかのよう。

歯や食べ方をひと通り学んでから見ると、生きていたころに獲物を探し、食事をしていた様子がよりリアルに想像できるはずです。

大人と子ども、2頭のティラノサウルス。まるで親子の会話のワンシーンをのぞいているようです
まるで、こちらに食いつくようなスピノサウルス。顎や頭部の細かな動きがとてもリアル
奥に見える卵を守るために威嚇するトリケラトプス

また今回の展示では、日本初公開となる草食恐竜「サルミエントサウルス」の頭骨化石も展示されています。会場の中ほどに展示されていますので、ぜひ、探してみてください。

恐竜は頭部の化石を調べることで、生きていたときに頭をどのような角度に保っていたのかがわかるそうです。化石から、姿だけじゃなく普段の姿勢や食事していた場所まで想像できるなんて、とてもロマンがありますよね。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
サルミエントサウルスは普段は頭を下向きに保って、低い位置の植物を食べていたことがわかっているそうです

展示以外のお楽しみも!
恐竜プレイランドで遊んで学ぼう!

展示を見終わっても、ヨコハマ恐竜展は終わりません! 展示エリアの後には「乗る・遊ぶ・探す」が楽しめる体験コーナー「恐竜プレイランド」が待っています。

3本の角がかっこいいトリケラトプスの乗り物は、身体をゆらゆらと動かしながら大きく口を開けて鳴く姿がまるで本物みたいで、記念撮影にもぴったり。

VRゴーグルをかぶって360度の恐竜ワールドにダイブする「VRカウントナンバー」は、次々現れる1〜25の数字パネルをタッチしていくゲームで、40秒以内のクリアをめざします。

世界中から集められた本物の化石が埋まった「化石発掘体験」では、見つけた化石を2つまで持ち帰ることができます。何が出るかはお楽しみ!

世界にひとつだけのオリジナル作品がつくれる「ジェルキャンドルワークショップ」もあり、恐竜好きの子どもはもちろん、家族みんなでたっぷり遊べます。
※有料コンテンツのため、事前にチェックしておくのがおすすめです。

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
乗用遊具のトリケラトプス。階段があるため、子どもでも乗り降りしやすくなっています

恐竜たちの食生活を調査しよう!

「ヨコハマ恐竜展2026」は、巨大な骨格や動く恐竜の迫力を楽しむだけではなく、歯・爪・くちばしをじっくり観察しながら、恐竜の食生活を読み解けるのが最大の魅力です。

骨格の見方、食べ方、命がけの狩り、成長にともなう変化、そして鳥や自然環境へとつながる物語をたどることで、見終わるころには恐竜たちの食のエキスパートになっているでしょう。もしかしたら、恐竜の骨格を見て「この歯は何を食べるための形かな?」と、自分なりに考えられるようになっているかもしれません。日本初公開の貴重な化石や大迫力のロボット恐竜にも注目しながら、親子で恐竜たちの食卓を調査してみてください!

「ヨコハマ恐竜展2026」は、2026年9月6日(日)までパシフィコ横浜で開催!

(PHOTO & TEXT:石原健児)

ヨコハマ恐竜展2026 ~恐竜の食卓大図鑑~体験レポート
恐竜たちの「食生活」にフォーカスしたヨコハマ恐竜展2026を存分に楽しんでください!