
ディズニー&ピクサーの大傑作「トイ・ストーリー」シリーズ。その最新作『トイ・ストーリー5』が2026年7月3日(金)に全国公開し歴史的な大ヒットを記録! おもちゃで遊ぶのが大好きなボニーのもとに最先端タブレット「リリーパッド」がやってきてから、日常は大きく変わってしまいます。ウッディやバズ、ジェシーたち “今までのおもちゃ” は、どうなってしまうのか? GPSを搭載したカバのデジタルマップおもちゃ「アトラス」の日本版声優を務める松井ケムリさんに、アトラスと「テック・トリオ」の魅力、映画の見どころ、そして映画を通して子どもたちに伝えたいことなどについてお伺いしました!(インタビュー:2026年6月30日(火) TEXT:高木秀明/PHOTO:大久保景)
僕らから見ればハイテクだけど…
ウッディたちの未来を彷彿とさせる
「テック・トリオ」のリアルなおもしろさ
―『トイ・ストーリー5』でGPSを搭載したカバのデジタルマップおもちゃ「アトラス」の日本版声優です。「トイ・ストーリー」の声優を務めることになって、どんな気持ちですか?
めちゃくちゃ光栄です。自分も子どもの頃から「トイ・ストーリー」シリーズをずっと観てきたので、世の中の子どもたちの思い出に深く入り込む作品への参加に緊張やプレッシャーもありましたね。
― 演じたのはGPSを搭載したカバのデジタルマップおもちゃの「アトラス」です。松井さんが演じたアトラスの魅力はどんなところですか?
アトラスはGPSを搭載した地図のおもちゃなので、冒険の道案内役として活躍します。でもそれだけではなく、アトラスの陽気さと頼りがいのバランスがとてもいいんです。しっかりしているのに楽しくて、最高の友だちになれる存在だと思います。

― オーディションで「もう少し太く柔らかい声での表現に」というリクエストに即座に対応されたと聞きましたが、アトラスを演じるにあたり、松井さんならではの工夫や松井さんらしさはどんなところに出ているでしょうか?
アトラスは少しガラッとした、粗野で荒っぽい声のトーンで演じています。ただ、声の質は荒っぽくても、口調や表現の中にアトラス本来の優しさが滲み出るように、そのバランスには一番気を使いました。キャラクターを怖く見せないように、頼れるけれど決して怖くない、優しいキャラクターとしての “アトラスらしさ” を大切にしました。
― 私は方向音痴なのでGPSを搭載したアトラスがとても羨ましいのですが、松井さんとアトラスの似ているところや違うところは?
僕はほとんど道に迷わないんです。1回来たところは全部覚えているので、そういう点ではアトラスと似てるかもしれないです。
でもアトラスみたいな人になりたいですよね。穏やかで陽気で頼りになる、そして楽しいというこのバランスって、人としても理想じゃないですか。アトラスって、なんかとても大人なんですよね。一歩引いて全体を見ていたりもしますし。
お互いの機能を補いあう
「テック・トリオ」の
絶妙なチームバランス
― 最新型タブレット「リリーパッド」は、今までの「トイ・ストーリー」のおもちゃたちと対立する存在として描かれています。一方でアトラスたちは、それとはまた違った立ち位置ですね。
そこが僕の好きなポイントでもあるんです。アトラスたち「テック・トリオ」は、リリーパッドと同じデジタルおもちゃなんですが、少し前の機種のため、もう使われずにタンスの奥に忘れ去られています。ウッディたちもこうなってしまうのか、とも感じさせてくれます。
そして、僕らの感覚からすると、「テック・トリオ」も十分 “最新” なんですよね。GPSも搭載されているし、インターネットにもつながる。現代の技術が進みすぎているからこそ、忘れ去られたはずのおもちゃが僕らから見ればハイテクに見えるという、その逆転現象のような感じもすごくリアルでおもしろいなと思います。

©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
― アトラスとスマーティー・パンツ、スナッピーの「テック・トリオ」が大活躍します。「テック・トリオ」のバランスはいかがでしたか?
めちゃくちゃいいと思います。スマーティー・パンツ役の佐野勇斗さん、スナッピー役の井上和さん(乃木坂46)、おふたりがとても上手なのもありますが、同じ時代のおもちゃなので機能レベルが似ていて、あからさまに誰かが “お荷物” になっているわけではなく、それぞれにしっかりとした役割があり、お互いの機能を補いあって行動する姿がリアルでおもしろい3人組だと感じています。この絶妙なチームバランスは、演じていてもすごく楽しかったですね。

― 今回はジェシー、テック・トリオ、そしてリリーパッドが大活躍します。アトラス以外で、松井さんが注目したキャラクターを教えてください。
ウッディはもうレジェンドみたいな感じになっていて、とても好きです。登場したときの頼りがいがすごいですよね。
あとはジェシーの相棒のブルズアイ。めちゃくちゃかっこよかったです!

©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
1歳児のパパのリアル
デジタル機器との付き合い方は試行錯誤
「何かに熱中できる力」を育む
― 現在1歳のお子さんを育てているパパとして、子どもたちがデジタル機器にのめり込んでいくあの光景を見て「我が子の近い未来」としてヒヤッとしたり、共感した部分はありましたか?
共感よりもヒヤッとする方が大きかったかな。まだデジタル機器は触っていませんが、熱中してYouTubeを観ているときはあります。
まわりの同年代の親御さんに聞いたことがあるんですが、普通にデジタル機器に触れさせている人もいれば、一切触らせないという人もいて、僕の感覚だと半々くらいで、今は多くの親御さんが悩んでいると思います。ずっと触れさせないのも、触れている子から遅れをとってしまうし、正解がわからないのが不安ですよね。
デジタルの進化も早いので、常に試行錯誤しながらという感じです。いろいろな人の話を聞きたいですね。
― 今、多くの親御さんがお子さんと生成AIなどのデジタルとの付き合い方に苦慮されています。松井さんがご両親に「芸人になる」と伝えた際、お父様は「AIにはできない仕事だから、いいんじゃないか」とおっしゃったそうですが、聞けばなんでも瞬時に答えを出してくれるAIが子どものすぐそばにいる今、子どもたちは何を学ぶといいと思いますか?
ベタな答えになっちゃうけど、本人の主観的な幸せの方が大事な時代になってくるというか、生産性みたいなものよりも、何かに熱中できる力が必要だと思っていて、そう考えると、子どもに「勉強しろ」って言ったり、何かをやらせる時代じゃないなとは思います。
子どもが興味あること、何かに熱中できる能力を育ててあげる。好きなことやらせてあげる、ということかな。
― 松井さんは子どもの頃、生き物が好きでご両親は動物園などに連れて行ってくれたそうです。中学も生物部のある学校を選んだと聞きました。結局は芸人の道に進みましたが、子どもの頃に子どもの興味あることを親御さんが支えることは、将来につながらなかったとしても、意味はあると感じていますか?
将来に直接つながらなかったとしても、意味はあると思います。僕は今でもわからないことはすぐに調べますが、これは生き物が好きだった子どもの頃に培ったもので、当時は本や図鑑をよく見ていました。そういうことの積み重ねが突き詰める力や集中力、深くのめり込む力を育むと思っています。
子どもたちは好きなことには自然と熱中します。熱中できるって才能なんですよね。その力が付くかなと思います。

『トイ・ストーリー5』を観たあと
“相手の立場に立って考える” ことの
大切さも感じてもらえたら素敵
― お子さんがちょうど1歳です。まだ『トイ・ストーリー5』を一緒に観るのは難しそうですが、楽しみですね。いつ頃から一緒に観てみようと思っていますか?
『トイ・ストーリー6』があれば、その頃には一緒に楽しめるんじゃないかな、と思っています(笑)。その時も「テック・トリオ」が活躍していたらいいですね。
映画のストーリーがなんとなく理解できるようになる幼稚園児ぐらいになってからですかね。まずは1〜4まで観ないと5にはたどり着かないので。そこはちょっと頑張ってもらいたいと思います。

― たくさんの子どもたちが、この夏『トイ・ストーリー5』を観に行くと思いますが、映画を通して、子どもたちにはどんなことを伝えたいですか?
今の時代、どうしてもデジタルなものに熱中しすぎて他の大切なものがおろそかになってしまう瞬間があると思うんですが、この作品を通して、“相手(おもちゃや人)の立場に立って何かを考える” ということの大切さを感じてもらえたら嬉しいですね。たとえば、自分が持っているぬいぐるみや古いおもちゃの気持ちに寄り添ってみる、といったような。
もちろん、まずは純粋に物語を楽しんでもらうのが一番ですが、観終わったあと、身近にある「デジタルじゃないおもちゃ」への見え方が少しでも変わったら素敵だなと思います。
ディズニー&ピクサー最新作『トイ・ストーリー5』は、2026年7月3日(金)より大ヒット公開中!

ヘアメイク:小田切亜衣(emu Inc.)/スタイリング:白島茉奈
2026年7月3日(金)より大ヒット公開中!
『トイ・ストーリー5』
想像力豊かで内気な少女・ボニーの成長を、そばで見守ってきたカウガール人形のジェシー。しかし、タブレット〈リリーパッド〉の登場で日常は大きく変わる。
「みんなの時間がタブレットに支配されている」。他の子どもと同じように画面に夢中になり、このままでは遊びの中で輝いていたボニーの笑顔が失われていく‥‥。その一大事にジェシーはウッディに助けを求める。再びタッグを組んだウッディとバズとともに、ジェシーはボニーの心を取り戻すため立ち上がるが‥‥。
旅の途中で “ハイテクおもちゃ” のスマーティー・パンツ、アトラス、スナッピーら「テック・トリオ」と出会い、思いがけない協力によって物語は新たな方向へ。
「トイ・ストーリー」が描き続けてきた、人間とおもちゃの絆。その先にたどり着く究極の “答え” とは?
https://www.disney.co.jp/movie/toy5
松井ケムリ(まつい けむり)
1993年生まれ。お笑いコンビ「令和ロマン」のツッコミ担当。慶應義塾大学のお笑いサークルで出会った髙比良くるまさんとお笑いコンビを組み、2018年にデビュー。「M-1グランプリ」では2023年、2024年に優勝を果たし、大会史上初となる二連覇を達成。2025年6月に一児の父に。
