2026年3月14日(土)~6月14日(日)国立科学博物館で開催!

国立科学博物館「超危険生物展」体験レポート! 親子で語り合いたい、人間が持つ “必殺技” と人間が一番危険生物な理由

国立科学博物館「超危険生物展」のアンバサダーで音声ガイドナビゲーターを務める川島明(麒麟)さん
特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」が、2026年3月14日(土)から国立科学博物館で開催! 内覧会には同展のアンバサダーで音声ガイドナビゲーターを務める川島明(麒麟)さんが登場し、見どころや親子でどう楽しむかについても紹介!

まるでアトラクションのよう!
生物の “生きるための必殺技” の
秘密に迫る展覧会!

強大なパワーや鋭い牙、猛毒、電撃といった、“食べるため” “身を守るため” の驚異的な能力「必殺技」を持つ、時に私たち人間にとっても脅威となる生物を「危険生物」とし、その「必殺技」のメカニズムを貴重な標本や精巧なCG、模型、映像などを通して科学的な視点から紹介している特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」が、2026年3月14日(土)から国立科学博物館で開催! 前日に行われた内覧会に行ってきました!




内覧会には5歳のお子さんがいる「超危険生物展」アンバサダー兼音声ガイドナビゲーターを務める川島明(麒麟)さんが登場し、本展を「まるでアトラクションのよう」と紹介。

さらに「エリア別に研究室のような世界観で構成され、自分も研究員の一員なったような気持ちになりました。特に注目した危険生物は、やはり『キリン』。草食動物で目を見るとおとなしくて可愛らしい。でも映像を見ると “ネッキング” という自分の首を振り回して激しく戦う一面もあります」と、子どもたちが、可愛いだけではない動物の怖さを知る良い機会でもあるとしました。

麒麟・川島明さんが体験!「まるでアトラクション」国立科学博物館の特別展「超危険生物展」の見どころを紹介!
麒麟・川島明さんに直撃!「超危険生物展」を親子でどう楽しむ? 5歳のお子さんを持つパパとしての視点も
国立科学博物館「超危険生物展」のアンバサダーで音声ガイドナビゲーターを務める川島明(麒麟)さんがキリンの剥製とツーショット
展示してあるキリンとツーショット!

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巨大生物が会場入口でお出迎え
ワクワクする名称での分類と
魅力的な “必殺技” を持つ生物がたくさん!

全国で被害が深刻化しニュースで流れる機会も増えたため、多くの人が改めて危険生物と認識したクマ。会場入口でヒグマに出迎えられて中に入ると、そこには圧倒的な大きさを誇るアフリカゾウとミナミゾウアザラシ!

危険生物は持っている必殺技によって分けられていて、アフリカゾウとミナミゾウアザラシは「パワーファイター型」。体が大きくなればパワーも上がるし、捕食の対象からも外れてくる。

国立科学博物館「超危険生物展」の会場入口
会場入口からしてワクワクを感じさせてくれます
国立科学博物館「超危険生物展」の会場入口に置かれているヒグマ
可愛らしく描かれるクマですが、実際にはかなりの危険生物
国立科学博物館「超危険生物展」の会場入ってすぐのところに展示されているアフリカゾウの全身骨格とミナミゾウアザラシの模型
江の島水族館で飼育されていたミナミゾウアザラシの「みなぞう」(2005年に11歳で死去)を見たとき、あまりの大きさにとても驚いたのですが、その記憶が蘇りました
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているゾウの鼻の断面
アジアゾウの鼻の断面。ゾウの鼻には骨がなく筋肉のみでできていて、およそ人ひとり分の筋束がゾウの鼻に集約されている
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているアフリカゾウにまつわるニュース記事
会場内にはところどころに新聞記事が貼られていて、そこにはその危険生物によって被害を受けた実際の事件が書かれている。アフリカゾウのところにも「ゾウの群れに襲われて圧死」の記事が

多くの子どもたちが “かっこいい” と感じるのは、鋭い牙を持つライオンやトラに代表される「キラーバイト型」だろう。そして、この食べられ方はされたくないと誰もが感じるのは、“デスロール” で有名な人喰いワニとも呼ばれる「イリエワニ」。こちらもキラーバイト型だ。

“おもしろい!” と思うのは「化学攻撃型」だろうか。クマも逃げ出す激臭を放つ「スカンク」、そして小さな体の中に化学工場を持っているとも言える、100度もの高圧のオナラを噴射する「ミイデラゴミムシ」が名を連ねる。

他には鋭い角や爪、トゲ、ハサミ、ノコギリなどを持つ「武装型」、毒を持つ「猛毒型」、電撃を武器とした「電撃型」など、ワクワクする名称での分類と、それぞれの必殺技をわかりやすく解説していて、よく知っている動物のすごさを改めて知るとともに、こんな生き物もいるんだと新たな知識を得られたり、子どもたちでもわかりやすく生物の魅力、おもしろさを感じられるようになっていました。

国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている、鋭い牙を持つライオンやトラに代表される「キラーバイト型」の生物
獲物に襲いかかる俊敏な動きと鋭い牙、爪はまさに必殺技!
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている、鋭い牙を持つライオンやトラに代表される「キラーバイト型」の生物の頭骨
ジャガーやライオン、トラなどの「キラーバイト型」生物の頭骨。立派な犬歯が目立つ。それぞれの生物の噛む力を比較した表もある。ジャイアントパンダが入っているのもおもしろい。ジャイアントパンダはもともとは肉食だったが草食に転向した
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている、世界最大級6メートル超のイリエワニ<ロロン>のレプリカ
日本初公開! 世界最大級6メートル超のイリエワニ<ロロン>のレプリカを展示。ワニの必殺技である獲物の一部に食いつき自身の巨体を水中で回転させて獲物をねじ切る「デスロール」の映像解説も見どころ!
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている100度もの高圧のオナラを噴射するミイデラゴミムシ
ミイデラゴミムシの必殺技は「へっぴり」。100度もの高圧のオナラを噴射するのだが、このオナラをつくりだすメカニズムは、まるで化学工場だ

特別展「超危険生物展」の総合監修を務める川田伸一郎先生(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹)は「子どもの頃から生き物が大好きで、小学生ぐらいの頃には危険生物は怖い反面かっこいいと言うか、ものすごくドキドキする変な憧れがありました。この特別展を開催するにあたり改めて危険生物について勉強し、準備には約3年かかりました。たとえばこの(背後に展示されている)アフリカゾウはとても大きく、鼻にはすごいパワーがあります。その仕組みはどうなっているのか、長年の研究や最新の技術を使った研究成果などを勉強し、子どもたちにもわかりやすく展示しています。子どもの頃の僕のように、生き物が大好きな子どもたちが来場し、『この動物はこんな特徴があるから、これほどの能力が発揮できるのだな』といったように、生き物を理解し、興味を持ち、この展覧会が動物学の入口になれば嬉しいです。そして、ちょっと恐怖を抱きつつも、魅力的な危険生物の世界を味わっていただければと思います」と、同展に込めた想いを教えてくれました。

国立科学博物館の特別展「超危険生物展」を100倍楽しむ!総合監修・川田伸一郎先生が語る「生き物の本気」と見どころ

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私たちの “必殺技” を改めて考える
一番の超危険生物は人間!?

さまざまな動物の必殺技に驚いたり感激したり、その強さを羨ましく思いながら見ていると、それでは人間の必殺技ってなんだろう? という疑問が生まれてくる。

人間には鋭い爪も牙も、圧倒的なパワーも大きさも、毒も電撃もない。ちょっとした衝撃で簡単に傷ついてしまう皮膚や身体、動物に比べればか弱い力に俊敏性、生身で動物と対峙したら勝つことはほぼ不可能です。

しかし、だからこそ人間は、それを補ってあまりある “知性(高度な認知能力)” と、それを活用してさまざまなものを創り出せる “手先の巧緻性” という最強の必殺技を磨いてきました。

たとえば人間はさまざまな生物から学び、そこからヒントを得たり模倣することで、新しい技術の開発やものづくりに活かしています。「バイオミメティクス/生物模倣技術」と言い、痛くない注射針は蚊の口吻、新幹線のノーズの形はカワセミのくちばし、騒音を減らすためにフクロウの羽の構造を参考にしています。

そして見えない「未来」を想像し計画を立てたり、「もしこうなったら?」と仮定の話をすることで危機を回避することも人間ならではの能力です。

2026年2月23日(月・祝)で東京(国立科学博物館)での開催は終了した特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」では、これまでの5回の大量絶絶滅は地球環境の大きな変化が原因ですが、6回目は人類の活動が原因による大量絶滅で、今まさに進行中であるかもしれないと、「大絶滅展」総合監修の矢部淳先生はおっしゃっていました。さまざまな生物を絶滅へと向かわせることができるのも人間なら、絶滅のスピードを緩和し共存を考えられるのも人間です。

他の生物から「人間が一番の超危険生物だ」と言われないよう、人間ならではの素晴らしい必殺技を、ぜひ良い方向に使ってほしいものです。

特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」を親子で見たら、一番かっこいいと思った身の守り方、そして人間の必殺技や、人間だけができる、さまざまな生物との共存について話をしてみたり、今回の展示で見つけた危険生物の能力が、私たちの暮らしの何に役立つかを探してみるのもおすすめです。

※特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」は、2026年3月20日(金・祝)~6月14日(日)まで名古屋市科学館で、2026年7月17日(金)~10月12日(月・祝)まで大阪市立自然史博物館で開催されます。




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超危険生物展とこの映画で
春休みは生物の
知られざる魅力を知ろう!

2026年3月13日(金)に全国の劇場で公開されたディズニー&ピクサーの最新映画『私がビーバーになる時』は、崩れかけた生態系を回復させるのに重要な役割を果たしたビーバーの実際のエピソードをヒントにしています。たくさんの生物も出てくるので、この春休みは「超危険生物展」で “生きるための武器や戦略” を学び、『私がビーバーになる時』で “生き物が環境や他の生物に与える影響” を学ぶ。このセットは春休みの最高の自由研究になりそうです!

特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」は、2026年6月14日(日)まで国立科学博物館で開催!

国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているアミメニシキヘビは、長い体で獲物に巻き付き圧死させて丸呑みする
大きなヘビ、写真のアミメニシキヘビも「パワーファイター型」だ。体長6メートルはあたりまえ、7メートルを超えるものもいて、長い体で獲物に巻き付き圧死させて丸呑みする。そして大きな獲物を飲み込む際には左右の肺を使い分ける「モジュール呼吸法」を行うことで、自分は窒息しないようになっている。オオアナコンダ(写真なし)も同様だ
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているカバ。実はとても攻撃的
草食動物のカバも「キラーバイト型」だ。のんきにあくびをしているように見えるのは、実はこちらに対する警戒の合図。とても攻撃的な性格で、かなり怖い生物としても有名。哺乳類の中では最大の顎のパフォーマンスを誇るとともに鋭い犬歯を持つ
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている、監修の中江雅典先生の手に噛みついたニセゴイシウツボ
ウツボは歯がナイフのように鋭く、人間の皮膚なら一瞬で切り裂く。写真は「ニセゴイシウツボ」でウツボの中でも大型になる種で20キロほどになり、魚類や甲殻類、タコなどを捕食する
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているウツボの骨格標本。口の中にもうひとつ口(顎)があるわかる
ナイフのように鋭い歯のほか、口の中には第二の顎があり、獲物を喉の奥まで引きずり込む
監修の中江雅典先生がニセゴイシウツボに手を噛みつかれた新聞も展示
ウツボに手袋ごと小指を噛み裂かれたという新聞記事。実はこれ同展の監修を務めた中江雅典先生の手。そして先生を噛んだウツボは上の「ニセゴイシウツボ」
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているホッキョクグマ
ホッキョクグマも「キラーバイト型」。クマ類の多くは雑食性の強い肉食だが、ホッキョクグマだけは完全な肉食と言われている。噛みつく力もすごいが、パワーもすごい
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているクロサイの角
鋭い角や爪、トゲなどで身を守る「武装型」。クロサイの角は最長で1メートル、体重は1トンにも関わらず時速50キロほどで走行する。まるで槍をつけた車が走っているようなものだ
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている、さまざまな角
肉食動物の鋭い牙から身を守るため、多くの草食動物はケラチンという丈夫な繊維状のタンパク質で体を覆っている。さらに対抗する手段として長く鋭い突起、角を頭部に備えている。角の形は種によってさまざまで、なぜこの形になっているのかはわかっていない
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているオオノコギリエイ
全世界で数が激減し保護対象となっているオオノコギリエイ。その名の通り頭部にノコギリのような巨大な捕食器官を持っている。狩のときにはこのノコギリを振り回して獲物を仕留める
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているモンハナシャコ。時速80キロのハンマーパンチを繰り出す
動物界最速という、時速80キロのハンマーパンチを繰り出すモンハナシャコ。スローで見ないとパンチは見えない。さらに衝撃波も出しているというから、漫画の世界のようだが、現実の生物だ
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているキングコブラ
ヘビには「猛毒型」も多い。写真はキングコブラで毒ヘビの中では世界最大。5メートルを超えることもある
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているコモドオオトカゲ
コモドオオトカゲは唾液に毒が含まれていて、シカやイノシシなどの大型獣を捕食する。家畜のヤギを襲うこともある
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているキューバソレノドン
唾液に毒を持つ数少ない哺乳類のひとつ「キューバソレノドン」。原始的な体の特徴から生きた化石とも呼ばれる絶滅危惧種
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているヒョウモンダコ
フグと同じテトロドトキシンという猛毒を持つ「ヒョウモンダコ」、体長10センチほどととても小さい
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているサソリ
ハサミが大きいほど毒が弱いというサソリ。「超危険生物展」アンバサダー兼音声ガイドナビゲーターを務める川島明(麒麟)さんも「弱い人ほど虚勢を張る」と、人間とちょっと似ている
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているカモノハシ
卵を産んで乳で子どもを育てる不思議な哺乳類「カモノハシ」。オスの後ろ脚には毒のトゲがあり、見た目に反して危険で不思議な生物
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されているヤドクガエル
皮膚に毒成分を持っていて、触っただけで危険なものもいる「ヤドクガエル」類。鮮やかな色彩の警告色と小さい体で、可愛らしくもあるけど、触れない
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている、監修の先生方の怖い生物を発表
第二会場までの廊下には、監修を務めた先生方が “怖い” と感じる生物を紹介
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている生きている危険生物
生体研究ゾーンでは、生きている危険生物を展示。水槽には東京湾に潜むミノカサゴ危険生物が泳いでいる
国立科学博物館「超危険生物展」で展示されている生きている危険生物「サシハラアリ(パラホネラ)」
体長18〜25ミリとアリとしては巨大な「サシハラアリ(パラホネラ)」。英語での通称は「弾丸アリ」で、刺されると銃で撃たれたような痛みがあるから

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