2025年7月25日(金)全国公開! Wヒーローによる豪華2本立て!

映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』キャスト 知念英和さん、日野友輔さん、宮部のぞみさん、庄司浩平さんインタビュー!

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、知念英和さん、日野友輔さん、宮部のぞみさん、庄司浩平さんにインタビューの写真
映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』が2025年7月25日(金)に全国公開! 知念英和さん(写真右から2番目)、日野友輔さん(写真左から2番目)、宮部のぞみさん(写真右)、庄司浩平さん(写真左)にインタビュー!

この夏、『仮面ライダーガヴ』&『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』のWヒーローによる豪華2本立て、映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』、映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』が、2025年7月25日(金)より全国公開!『仮面ライダーガヴ』の知念英和さん、日野友輔さん、宮部のぞみさん、庄司浩平さんに、それぞれの注目ポイント、映画の見どころをお伺いしました! テレビシリーズもいよいよ佳境、『仮面ライダーガヴ』から目が離せない!(インタビュー:2025年5月12日(月) TEXT:高木秀明/PHOTO:小松顕一郎)

舞台は別世界!
新たな敵に立ち向かう!

ー 今回の映画の脚本を読んだ印象を教えてください。

知念英和さん(ショウマ・ストマック/仮面ライダーガウ)
テレビシリーズではショウマのお母さんは亡くなっているのですが、映画でショウマが訪れる別世界では、お母さんが生きているんです。

映画の台本では親子愛やショウマのお母さんに対する感情も描かれているので、別世界ではありますが、ショウマにとってはそれがすごく救いになっています。

日野友輔さん(辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン)
子ども向けの番組で、お菓子をモチーフにした仮面ライダーというポップなイメージがありつつ、『仮面ライダーガヴ』ってけっこう重たいストーリーなんですよね。

映画も脚本を読んだら最初「しんどっ!」と思うところもあって。でもそこを乗り越えていくのが『仮面ライダーガヴ』のかっこ良さだと思います。映画ではFANTASTICSさんら豪華なゲストも含め、いろいろとスケールアップ、パワーアップして、予想外な展開の連続を楽めると感じました。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の画像
©2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©テレビ朝日・東映AG・東映

宮部のぞみさん(甘根幸果)
ふたつの世界があって、ひとつはいつものテレビシリーズと同じ世界、もうひとつは通常世界で3人が抱えている辛い過去がない世界なので、みんな性格が違うんですよ。それを見ていると、それぞれの出来事がこんなにも彼らを変えたんだなっていうのがすごくわかるので、両方の世界を比べながら観ていただけるとより楽しいと思いました。

庄司浩平さん(ラキア・アマルガ/仮面ライダーヴラム)
(日野)友輔も言っていましたが、『仮面ライダーガヴ』ってストーリーがビターで重たい部分もあるんですが、変身した姿が色合いも含めてすごくポップというギャップがおもしろいところだと思っています。

映画では別世界のイベントのシーンでたくさんの東映特撮ファンクラブ(TTFC)の方にエキストラとして参加していただきましたが、みなさんすごくカラフルな服を着ていたり、風船やシャボン玉が飛んでいたりするんです。あとショウマはお城とか見たこともないようなところにたくさん行っていて、ちょっと羨ましかったんですが、『仮面ライダーガヴ』らしいカラフルさ、ポップさはたくさんちりばめられています。

また今回の敵はテレビシリーズと違ってストマック家ではないので、新たな敵はどういう見た目でどんな攻撃をするのかなど、楽しめるところがたくさんあると思います。

ショウマにすごく申し訳ない(宮部)
寂しい気持ちのまま‥‥(知念)

ー 映画ならではの楽しさや難しさ、そして別世界での性格の違いなど、どんなことを意識して演じましたか?

知念英和さん
ショウマが別世界に入り込んでしまうことがきっかけで物語がスタートするんですが、映画ということでとにかくスケールが大きく、ロケーションもものすごくこだわっていて、テレビシリーズでは観られないような映像になっています。

僕とFANTASTICSの中島颯太さん演じるタオリンのシーンで言えば、こんな場所どうやって見つけてきたの? というような楽園みたいなところがあって、その中に異様さを感じるような光景もあり、そこでの撮影はとても楽しかったですし、映像もおもしろいものになっていると思います。

そして、ショウマとしての軸は変わらないけど、そういう場所や雰囲気に身を任せて演じてみてもいいかなと思って、流れにまかせるみたいなことを意識しました。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、知念英和さんインタビューの写真
ショウマ・ストマック/仮面ライダーガウ役の知念英和さん。「今回の映画は、実は親子の物語でもあるんです

日野友輔さん
別世界の絆斗の衣装が本当にカラフルというかチカチカしていて、こんなに蛍光色の配達員はいないですし、しかもエキストラの方々もみんなとてもカラフルだったので、混ざると僕がどこにいるかわからなくて。「エキストラさん」って声をかけられちゃうくらいの浸透度でした。撮影の規模も大きくてとても楽しく演じさせていただきました。

本筋のストーリーとは別でちょっとスポットが当たるところがあるんですが、「とにかく、かっこ良くならないでください」と言われて‥‥。

かっこ良さをつくっていくのではなくて、引き立てるためにどれだけおもしろく、情けなくいるか、みたいな注文が多かったので、そこはとてもやりやすかったです(笑)。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の画像
©2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©テレビ朝日・東映AG・東映

庄司浩平さん
テレビシリーズの撮影と放送の時期はかなり離れていますが、1年間50話もやっているといろいろな情報が耳に入ってきます。SNSもあるので自然とそこからの情報に寄っていったりすることもありますね。

でも映画に関してはまだ誰も何の情報も持っていない中でいきなり別世界とか、そういう場に立たせてもらえるのはおもしろいと思いましたし、知らないということを楽しもうと決めていました。だからショウマが出ているシーンの台本はあまり読まなかったんです。なんで自分はここにいるのかとか全然状況がわからないんですが、でも多分それでいい。知らないということをあまり怖がらなくていいと思いました。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、庄司浩平さんインタビューの写真
ラキア・アマルガ/仮面ライダーヴラム役の庄司浩平さん。あえて情報を入れずラキアと同じ状況に自身の身を置いて撮影に挑んだそう

宮部のぞみさん
私は、世界は違ってもキャラは一緒で、今までの世界の幸果とショウマみたいに、別世界ではタオリンと「はぴぱれ」で仲良く過ごしています。短い撮影期間で1年間やってきたショウマと同じぐらい、初めて一緒にお芝居するタオリン役の中島颯太さんと仲良くなれるかはちょっと不安でしたが、中島さんも明るくておもしろい方だったので、安心していつもの幸果になれました。

でも、タオリンと幸果が仲良くしているのを見たショウマが、自分の居場所がないことにすごく戸惑い、切なそうにしていて、撮影中は集中していたので気がつきませんでしたが、カットがかかって撮影が終わった後に、ショウマに対する申し訳なさと言いますか、「ショウマごめんね!」って思う気持ちが溢れてきて、心の切り替えがちょっと難しかったですね。(知念さんに)寂しかった?

知念英和さん
さ、寂しかったよ。

(一同笑)

知念英和さん
杉原輝昭監督からは「別世界の『はぴぱれ』では、お前の居場所にタオリンがいるんだ。悲しいだろ?」って言われて、「悲しいです。悲しいです!」って答えたら、「じゃあ、その気持ちのままやれ」って。

宮部のぞみさん
でも本当に立っているだけなのにすごく寂しいというか切なさが伝わってきて、そのおかげで新鮮な気持ちで演じることができたかな。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の画像
©2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©テレビ朝日・東映AG・東映

タリオンとの決意のシーン
異様に良いビジュアルに注目!

ー 一人二役をされる方も多いですが、それぞれの役で「ここに注目して!」というところを教えてください。

知念英和さん
中島颯太さん演じるタオリンと一緒に敵に対峙するときに「俺も一緒に行くよ!」と決意を交わすシーンがあって、そこは中島さんと話し合ってふたりでつくりあげたシーンでもあるので、ぜひ注目してほしいです。

ショウマとタオリンの交流もそれまでに描かれていて、タオリンの決意の表情には僕も現場ですごくグッときたので、ぜひみなさんに観ていただきたいなと思ってます。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の画像
©2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©テレビ朝日・東映AG・東映

日野友輔さん
テレビシリーズの前半にもちょろっと出てくるんですけど、やっぱり絆斗の自転車のシーンですね。仮面ライダーなのに主な移動手段がチャリという(笑)、それはこの映画でも健在で、おもしろいシーンがたくさんあると思うので、ぜひ注目していただきたいなと思います。

宮部のぞみさん
幸果は二役あって、通常の幸果はテレビシリーズと同じ幸果、別世界の幸果も誰にでも分け隔てなく優しくて彼女の良いところは同じなんですが、ショウマとは出会っていないんです。でもショウマと出会っていなくても良いところが何ひとつ変わらないところはすごく素敵だなと思っていて、幸果は幸果なんだなと、ぜひ安心して観ていただければと思います。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、宮部のぞみさんインタビューの写真
甘根幸果役の宮部のぞみさん。別世界でも変わらない幸果がいるからこそ『仮面ライダーガヴ』の世界観が保たれているのかなと感じるほど、幸果の存在は大きい

庄司浩平さん
別世界に飛んだラキアは、同じく別世界にいる絆斗がバイク、いやチャリに乗っているのに対して‥‥

日野友輔さん
今のわざと間違えたやろ!

庄司浩平さん
あのですね、やたらとかっこいいです。衣装と、あんまりこんなことは言いたくないんですが、ビジュアルが異様に良いです(笑)。でもそれ以外は…ビジュアルとのギャップのすごさを観ていただければと思います。

(一同笑)

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の画像
©2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©テレビ朝日・東映AG・東映

納得いく作品にするため入念な下調べ
昨日より少しでも今日が成長するよう

ー 映画を撮影するにあたり、監督やゲストキャストとのやり取りで印象的だったことはありますか?

知念英和さん
『仮面ライダーガヴ』の集大成的な作品なので、撮影に入る前に杉原監督と食事に行って、お互いに納得のいく作品にしようと話し合いました。僕は仮面ライダーゼロワンが大好きで、杉原監督は『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』(2020年)の監督をしていて僕もすごく思い入れのある映画なので、それを超えるような映画になったらいいなと、今までにないくらい台本も読み込みましたし、FANTASTICSのみなさんの下調べもめちゃくちゃしました。

なるべく万全な準備をして挑もうと思ってのことでしたが、実際に現場で会ってみるとやっぱり知らないことはたくさんあって。でもみなさんとすぐに馴染むことができました。この映画では、クランクインする前にいろいろな準備をたくさんしたなって思います。

先日も世界さんの舞台を観に行ったんですが、声優としても役者としても存在感がすごくて、ダンスもNo.1だし本当に多才なんですよ。一緒にいるだけでいろんな刺激をいただくので、自分の撮影がないときでもFANTASTICSさんの撮影は現場で見てました。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の画像
©2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©テレビ朝日・東映AG・東映

日野友輔さん
映画ではラキアと一緒のことが多かったんですが、テレビシリーズとのギャップはちゃんと見せたいということと、「かっこ良くならないように」って言われました。

テレビシリーズの現場でも僕はこの1年「かっこ良く」って言われたことがないんです。だからかっこ良くしようと思ってやったことはなかったなって‥‥。

庄司浩平さん
違うよ。そんなことあえて言わなくてもいいってことだよ。

日野友輔さん
あ、もう素がかっこいい? それはなんか申し訳ない。

(一同笑)

日野友輔さん
でも飾らない感じが僕自身と絆斗の共通点で、それを土台にしておけばどこまででも表現の幅は広げられると思っていたので、そこを楽しむ気持ちを大きく持って撮影に挑みました。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、日野友輔さんインタビューの写真
辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン役の日野友輔さん。インタビュー中はいろいろなボケ、ツッコミで場を盛り上げてくれました

宮部のぞみさん
衣装あわせで「幸果は二役だからどうしよう?」となったときに、杉原監督が「まぁ、幸果は幸果だ」って。そのときは「それだけですか?」って思ったんですけど、よく考えてみたら幸果は本当にどこに行っても幸果だし、どんな状況に置かれても、たぶんあの明るいポジティブな、誰に対しても優しい幸果なんだなっていうのを再確認できて、その一言ですごく安心しました。

庄司浩平さん
クランクイン初日に杉原監督に、通常世界でのセリフの相談をした後に、「それで別世界なんですけど‥‥」って聞こうとしたら「好きにして」って一蹴だったから好きにしたんですよ。でも思ったほどの反応はなく(笑)。だから映画館で子どもたちの反応をヒヤヒヤしながら見たいと思います(笑)。




ー 庄司さんは2020年に『魔進戦隊キラメイジャー』にキラメイシルバー/クリスタリア宝路役で出演されていました。その際の経験を通して、みんなにアドバイスしたことなどはありますか?

庄司浩平さん
いやいや特にないです。むしろヒデ(知念)とか、のぞみ(宮部)に任せちゃった。

ー みなさんは庄司さんから得るものはありましたか?

庄司浩平さん
いっぱい言って! たくさんあるよね?

宮部のぞみさん
アドバイスしてないって言ってますけどアドバイスをしてくれたこともありましたし、でも基本的には聞いてくれて、相談したら自分の経験からいろんなことを教えてくれるので、私はけっこう頼りにしています。

日野友輔さん
4人がこんなに仲良くなれたのも浩平くんのおかげと言っても過言ではないですね。距離の詰め方というのは戦隊の経験を活かしていると思いますし、すごくまとめてくれます。

知念英和さん
人としてもとても魅力的だし、すごくストイックで、パッと見ると英語の勉強とかもしていて、そういう日々の積み重ねの努力ができる人なんだなというのはずっと感じています。

仕事でも勉強でも何でもそうですが、ずっと続けられるって才能でもあり努力でもあると思うし、僕も浩平くんみたいに、恐れずにいろいろなものを取り入れて、吸収して、同じ年になったときには、僕もそうなっていたいという指標になってくれたというか、背中で見せてくれています。

庄司浩平さん
僕は特撮がデビューでしたが、その経験をうまく次につなげられなかったんですよね。落ち込んだしキャリア的にどうしようかなというときもあって、だから座右の銘みたいな大げさなものではありませんが、昨日よりちょっとでも今日が成長していたいと思っています。どんな小さなこと、新しい言葉をひとつ覚えたとか、筋トレを1回多くしたとかでもよくて、その積み重ねを続けることで、何かご褒美をもらえる瞬間が来るんじゃないかなと思っています。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、庄司浩平さんインタビューの写真
庄司さんの経験やアドバイスは、言葉にしなくてもみんなに伝わっていると感じました

仮面ライダーになった知念さん
ヒロインになる夢を掴んだ宮部さん
夢や目標を叶えるアドバイス!

ー 知念さんは「いつか仮面ライダーになる」という夢を達成したことになると思いますが、どうしたら夢や目標を叶えられるか、子どもたちにアドバイスをお願いします。

知念英和さん
どちらかの道を選ばなければならないということは誰にでもありますよね。僕は目の前にふたつの道があれば、ちょっと難しい方を選ぶようにしています。もしかしたらその道は自分がやりたいことに対して遠回りになってしまうかもしれないけど、その難しい壁を乗り越えられると、その壁は自分を守る砦になったり強みになったりすると思うので、僕はなるべく難しい方を選択した方がいいと思っています。

あと、“言霊” ってすごく大事で、言い続けていると必ず誰かが聞いているし、巡り合わせや縁とかを、言霊の見えない力が引き寄せてくれるよっていうのは言いたいです。僕もずっと言い続けて叶った夢なので、そこはみんな自信持って、恥ずかしがらずに口にすることが大事だと思います。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、知念英和さんインタビューの写真
夢や目標を叶えるためのアドバイスをしてくれた知念さん。実現した方の言葉には重みがありますね。子どもたちだけでなく、誰にとっても参考になります

ー 知念さんが選んだ難しい道は何でしたか?

知念英和さん
やっぱり沖縄から東京に来てこの世界に飛び込んだことですね。小学生の頃からバドミントンをやっていて、それを続ける選択肢もありましたが、バドミントンをやめて何もない状態で東京に行くのは大きな挑戦でした。でもいくつもの選択の結果が今につながっていると思っていて、自分の直感を信じて前に進むことを怖がらずに、生きていけたらいいかなと思います。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の画像
©2025 映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©テレビ朝日・東映AG・東映

ー 宮部さんは『仮面ライダーガッチャード』のオーディションで悔しい思いをしたと聞きました。神社で「仮面ライダーのヒロインになれますように」と絵馬に書いたりもしたそうですが、夢をつかむために次のオーディションまでの1年の間にどんなことをされましたか?

宮部のぞみさん
たくさんのことをやりましたが、一番大きかったのは自分の気持ちをよく考えることでした。『仮面ライダーガッチャード』のオーディションに限らずどんなときでも、心の奥に小さく「できないかもしれない」という気持ちがあったと思うんです。それが本来ならできることすらできなくしてしまっていたのかもしれないと考えて、とにかく “全力でやってみる” ということを心がけました。

絵馬も書きましたが、それはただの願掛けではなく、ヒデ(知念)も言っていましたが、言葉に出してみんなに「私はこれになりたいんだ!」って夢を発表したんです。前回はオーディションに受からなかったらすごく恥ずかしいと思って、絵馬に描いたことを言えませんでしたが、今回は、絵馬を描き、勇気を振り絞って友だちやいろんな人に「私は仮面ライダーのヒロインになりたいんだ」って言ってみたんです。そうしたら「なんか仮面ライダーってこうなんだよ」という情報をくれる人が出てきたり、応援してくれる人もいっぱい増えてきて、それがとても力になりました。

それに口に出したことで「頑張らなきゃ、目標を達成しなきゃ」という気持ちも大きくなりましたし、あと気が付いたのが、言ったことがうまく実現できなくても、全然恥ずかしいことじゃないんだっていうこと。目標が達成できなかったとしても、それは絶対に何か別の方向に生きてくるし、口に出して努力をしたことがもうかっこいいので、みなさんも夢や目標は、ぜひ口に出してほしいなと思います。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、宮部のぞみさんインタビューの写真
やっぱり公言することって大事なんだと、知念さん、宮部さんのお話から感じました。当たり前のことですが、みんな人一倍努力して、今、ここにいるんですよね

認め合う気持ちがあれば友だちに
あなたの居場所はきっとある

ー たくさんの子どもたちがこの映画を楽しみにいていますが、映画を通して子どもたちにはどんなことを伝えたいですか?

知念英和さん
人間みんなそれぞれいろいろな違いはあるけれど、お互いを認め合う気持ちさえあれば友だちになれるよっていうことと、お互いを信じ合う気持ちがあれば、どんなことでも乗り越えることができる、ということを伝えたいです。

仮面ライダーガヴもこの夏、もう本当に勝てないような史上最大の敵に挑みますが、仲間を信じて戦えば何か奇跡が起こるかもしれない。今回の映画のテーマでもあるので、そこをみんなに伝えたいです。

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、知念英和さんインタビューの写真
「お母さん、お父さんたちと一緒に、そして大好きな友だちと一緒に観に来てほしいですね。それがこの夏の特別な時間のひとつになると思うので、劇場に足を運んで、僕たちの活躍を応援してください」と知念さん

日野友輔さん
お菓子はもちろん食べ物への感謝、歯磨きの大切さなど子どもに伝えたいことはたくさんあります(笑)。それはさて置き、本当に僕たちが伝えたいことは、やっぱり仲間や家族のこと。今は当たり前にあるその関係や状況が当たり前ではなくなってしまうこともあって、だから今ある当たり前という状況の尊さと、もしそれを見失ったときでも諦めずに立ち向かえば、きっと何とかなるんだよという、そんな勇気をみんなに与えられたらいいなと思います。

宮部のぞみさん
ふたつ伝えたいことがあって、ひとつは幸果は誰に対しても変わらない姿勢で優しく接しているので、幸果のそんな姿を見て、そんな子が増えてくれたらいいなって思っています。

もうひとつは、ショウマは別世界で幸果とタオリンが仲良くしているところを見て孤独を感じますが、通常世界ではいつもの幸果とショウマとの関係があります。通常世界にはショウマの居場所があるので、子どもたちも孤独を感じることがあったとしても、どこかにちゃんと居場所はあるよ、というのが伝わったらいいなって思います。

庄司浩平さん
「楽しかった!」とか、子どもたちにポジティブな影響であれば何でもいいと思っています。もちろん作り手としては、さまざまなシーンにいろいろなメッセージや想いを込めていますが、それは受け取るみなさんに思い思いに感じていただければいい。だから「ガヴかっこいい」とか「お菓子がおいしそう」「いつもと違う絆斗とラキアがおもしろい」「幸果さんがいつも通りかわいい」とか、映画を観ている時間はもちろん、観終わったあとも映画を思い返しながらハッピーに過ごしてもらえれば、それだけで十分です!

映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』、映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』は2025年7月25日(金)全国公開!

夏休み映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のキャスト、知念英和さん、日野友輔さん、宮部のぞみさん、庄司浩平さんにインタビューの写真

2025年7月25日(金)全国公開!
映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』

ショウマと幸果の前に突如現れた謎の扉。扉にひきずり込まれてしまったショウマがたどり着いたのは、闇菓子が存在しない平和な世界!? その世界にも “はびばれ” はあったが、そこではガヴを持つ “タオリン” という青年が働いていた。

しかし、彼には過去の一切の記憶がない。タオリンの記憶を取り戻すために協力するショウマ。そんな中、ミューターのキング “カリエス” と名乗る男が町を無差別に攻撃しはじめ、平和な世界は一変!

平和を取りすため奮闘するふたりがたどり着いたのは巨大な “お菓子の家”。何かをつかみかけたふたりだったが、カリエスは未知のゴチゾウで変身を遂げ、ショウマたちを追い詰める‥‥!

最強の敵が手にした圧倒的パワーの根源とは!? 仮面ライダーガヴの時空を超えた大冒険が、今はじまる!

知念英和(ちねん ひでかず)
2005年3月19日生まれ。沖縄県出身。2021年の第2回『スター☆オーディション』のファイナリストのひとり。2023年に俳優デビューし、現在放送中のEX『仮面ライダーガヴ』ではドラマ初主演を務める。過去の出演作にテレビドラマ「埼玉のホスト」(2023年/TBS)、「君が死ぬまであと100日」(2023年/NTV)、「マルス -ゼロの革命-」(2024年/EX)などがある。

日野友輔(ひの ゆうすけ)
2002年6月3日生まれ、愛知県出身。MAG!C☆PRINCEの弟分グループとして新たに結成したTOKAIスクールボーイズとして芸能活動を開始。現在は東海地方を拠点にする2人組男性アイドルグループHi⭐︎Fiveのメンバーとしても活動中。過去の出演作に舞台「ハイスクール・ハイ・ライフ」(2022年)、映画タクミくんシリーズ「長い長い物語の始まりの朝。」(2023年)があり、バラエティ番組『花咲かタイムズ』(2019年〜/CBC)などでも活躍している。

宮部のぞみ(みやべ のぞみ)
2003年5月22日生まれ、愛知県出身。「2019ミス・ティーン・ジャパン」でグランプリを受賞し芸能界デビュー。2022年に『20歳のソウル』で映画初出演を果たす。過去の出演作にテレビドラマ「俺のスカート、どこ行った?」(2019年/NTV)、「君に届け」(2023年/TX)、「となりのナースエイド」(2024年/NTV)、映画『変な家』(2024年)などがある。

庄司浩平(しょうじ こうへい)
1999年10月28日生まれ、東京都出身。「魔進戦隊キラメイジャー」(2020年/EX)でテレビドラマ初出演を果たし、「仮面ライダーガヴ」では東映特撮映画で2度目の変身ヒーローを演じる。過去の出演作にテレビドラマ「君とゆきて咲く 〜新撰組青春録〜」(2024年/EX)、「科捜研の女 season24」(2024年/EX)などがある。