
日本最大級の宇宙展!
人類はかつてない宇宙探査の時代に!
宇宙探査の最前線や最新技術の数々が一堂に集結する特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか To the Moon and Beyond」が、2025年7月12日(土)から日本科学未来館で開催! 前日に行われたプレス内覧会に行って来ました!
日本人宇宙飛行士2名が参加することになっている、1972年の「アポロ計画」以来となる有人月面着陸をめざす「アルテミス計画」が2027年に予定され、日本のベンチャー企業「ispace」が日本の民間として初の月面着陸に挑戦していたり(ミッション2は残念ながら2025年6月6日に失敗)、この日本科学未来館でも2023年4月には「NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~」という特別展を開催するなど、子どもや一般の方々にとっても宇宙がとても身近なものになっているとともに、人類は今、かつてない宇宙探査の時代を迎えています!
【イベント紹介】特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyond 2025年7月12日(土)~9月28日(日)日本科学未来館で開催!


実物、実物大、大迫力がキーワード!
世界初公開! 有人与圧ローバー実物大模型も!
特別展「深宇宙展」は、JAXA、国立天文台、東京大学をはじめとする日本の主要な宇宙研究開発機関に加え、宇宙開発に携わる多くの企業・団体の協力により実現した、人類の新たな宇宙への挑戦を体感する大規模宇宙展となり、「アルテミス計画」で実際に使用される有人月面探査車「有人与圧ローバー」の “実物大” 模型が “世界初” 公開となるほか、日本の新たな大型基幹ロケット「H3ロケット」のフェアリング “実物大” 模型、火星衛星探査計画「MMX」の紹介など、宇宙探査・開発の最前線や最新技術の数々が一堂に集結しています。








さらに、映画にもなった「はやぶさ」「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星イトカワとリュウグウの貴重な “実物” 粒子や、日本の民間人で初めて国際宇宙ステーションに滞在した前澤友作さんが帰還時に搭乗したソユーズ宇宙船の “実機” も展示するなど、「実物」「実物大」「大迫力」「多種多様な展示物」「最新の観測結果」をキーワードに、世界初も含め全体で60点ほどの展示がされています。
テレビやネットなどでよく見るものから、特に望遠鏡、人工衛星、観測装置などは見たことがないものも多いかもしれませんが、それらの装置に込められた技術者のこだわり、天文学者の熱意なども感じとれる熱い展示になっています。
宇宙に興味のある子どもたちがワクワクすることはもちろん、この特別展をきっかけに宇宙に興味を持つ子どもたちもたくさん出てきそうです。








ところで、どこからが宇宙で
どこからが “深” 宇宙?
一般的には高度100km以上(アメリカの空軍では80km以上)を宇宙としているそうですが、では本展の「深宇宙」はどこからなのでしょうか? 今回は電波法で定義されている200万km以遠としています。静止衛星軌道の高度は3万6000km、月までは38万km、火星はもっとも近づくときで5500万kmなので、月と火星の間から先が深宇宙、そして今の技術では、単位が変わりますが135億光年ぐらい先の天体が見えるそうです。
※光年は光が1年間に進む距離を表す単位で、1光年は約9兆4600億km。月までは1.3秒ほどで到着します。
特別展「深宇宙展」では、地球から宇宙に行くためのロケットや地上に設置されている巨大な望遠鏡、地球のまわりを回る人工衛星、そして月探査機や火星の映像、そして135億光年の彼方と、身近なところから深宇宙へと旅するような展示構成になっています。
特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか To the Moon and Beyond」は、2025年9月28日(日)まで日本科学未来館で開催!







これからの宇宙の主役は子どもたち!
戸梶歩先生にプチインタビュー!
ー 特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」で、子どもたちにはどんなことを伝えたいですか?
今、宇宙開発・宇宙探査はものすごくダイナミックに動いています。2027年に予定されている「アルテミス計画」では月に、そして火星の探査にも人が行くような時代になろうとしていて、そのときに主役になるのは、今のお子さんたちです。なのでこの特別展「深宇宙展」を見て、次の世代として宇宙開発や宇宙探査をやってみたいと思ってもらいたいですね。
ー 親も宇宙についてそれほど詳しくありません。展示を見ながら、子どもたちをどうフォローすればいいですか?
各展示物にはわかりやすい紹介パネルを用意しているので、それを読んでお子さんに噛み砕いて説明していただければと思います。また、こてつくんからの「宇宙なんちゃら 博士クイズ」もあるので、一緒にチャレンジしてみてください。
ー 宇宙に関わる仕事をするには、今、子どもたちはどんな勉強をするといいですか?
エンジニアとしてローバーなどの開発に携わりたいなら、中学や高校では数学や物理、科学などの理系分野、大学では航空宇宙や、機械、電気、電子などを勉強するといいと思いますが、ローバーなどは幅広い知識を持った人たちが協力しないとつくれないので、理系分野をがんばって、工学部に進んでもらえれば、何らかの形で携われる機会があると思います。でも極論を言えば、宇宙でも今と同じいろいろな仕事が必要で、今ある仕事の延長線上に宇宙があると思います。なので “宇宙が好き”. という気持ちがあれば、得意なことで貢献していけると思います。
宇宙の奥深さを感じて!
平松正顕先生にプチインタビュー!
ー 特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」で、子どもたちにはどんなことを伝えたいですか?
宇宙はものすごく広いので、行くにしても、遠くにある星を見るにしても、いろいろな道具をつくって、それをうまく使う必要があります。特別展「深宇宙展」ではいろいろな道具も展示していますが、実物はものすごく大きいので縮尺模型になっています。ぜひ実物の大きさを想像してみてください。そして道具には細かいところにもすべて意味があるので、それを感じとっていただけると、そこには奥深い世界が広がっているのがわかると思います。
ー 親も宇宙についてそれほど詳しくありません。展示を見ながら、子どもたちをどうフォローすればいいですか?
天文学者もわからないから研究しているんですよね。なので、望遠鏡で観測された画像を見て、「これはなんでこうなっているんだろう?」というポイントを、お子さんと一緒に見つけていただければと思います。その理由がわかっていることもあれば、天文学者にもまだわかっていないこともあります。まずは、「なぜこうなているのかな?」と気がつくことが大事です。
ー 宇宙に関わる仕事をするには、今、子どもたちはどんな勉強をするといいですか?
宇宙の謎を解くためには、理科はもちろん、望遠鏡やカメラカメラ、人工衛星などのものをつくるためには工学が必要ですし、今は国際協力が必要不可欠なので英語と、いろいろな知識が必要で、あらゆるものが役に立ちます。興味のあることはどんどん勉強してください。
ー 2025年4月23日(水)に「未読の宇宙」という宇宙研究の最前線についての常設展示が一般公開されました。それとはどんな違いがありますか?
宇宙を調べる手段は昔は望遠鏡しかありませんでしたが、今では電波、赤外線、X線、ガンマ線、ニュートリノに重力波など、目に見えない光を使ったたくさんの観測方法があり、さまざまな手法を駆使して宇宙を調べているのが現代の天文学です。「未読の宇宙」は光の仲間ではないものから宇宙の姿をキャッチします。そうすると、望遠鏡で見えるものとは異なる、望遠鏡ではわからなかった宇宙に迫ることができる、謎を解くヒントを探れます。特別展「深宇宙展」では主に望遠鏡を展示していて、どちらも見ていただけると、宇宙観測について深く知ることができます。