
NAKED meets ガウディ展は
子どもたちが夢中になる
体験型&参加型アートがたくさん!
2026年はスペインの建築家アントニ・ガウディ没後100年、そして「サグラダ・ファミリア」のメインタワー「イエスの塔」が完成する歴史的な節目にあたります。そんな記念すべき年に公式展覧会として開催されるのが、ガウディ没後100年公式事業「NAKED meets ガウディ展(ネイキッド・ミーツ・ガウディ展)」。
子どもたちは「ガウディ」や「サグラダ・ファミリア」にはそれほど興味がないかもしれませんが、「NAKED meets ガウディ展」は子どもも楽しめる体験型&参加型アートに力を入れています。親御さんの趣味に付き合わせても子どもたちが楽しめるかどうか、開催前日の2026年1月9日(金)に行われた内覧会に行ってきました!
簡単に結論から言うと、小学校中学年くらいからなら、体験型&参加型アートは楽しめると感じましたし、体験した後は、“自然” は豊富なインスピレーションやアイデアをもたらしてくれるもので、身近なところにいろいろなヒントや解決策があるということを学んだり、建築や物理に興味を持つかもしれません。そして嬉しい(困った?)ことに、実物を見てみたいと言われるのは間違いなさそうです。もちろん、スペイン旅行を計画されている方は事前の予習にも最適、必見の展覧会です!
デジタルで、アナログで
フニクラの仕組みを使って
家を建てよう!
子どもが夢中になりそうな体験ができるのは、Area4の「発見の工房」。ここではガウディ建設の象徴的な構造「フニクラ(Funicula)」を、デジタルとアナログの両面から体感できます。
「フニクラ」とは糸に重りを吊り下げてつくったアーチのことで、力学的に非常に安定した美しい曲線(カテナリー曲線)です。ガウディはこの曲線を上下に反転させて、建物の構造設計に応用しました。
ガウディは “自然界に存在するもっとも合理的で安定した形こそが美しい形である” と考え、建築の構造を解明するために数学的な方程式ではなく物理的な実験を行い、その中心的な手法が「フニクラ」でした。
デジタルでの体験型&参加型アートは「デジタル・フニキュラー擬似体験 ー重力から、あなただけのかたちへー」。会場に設置されたモニタ上でフニクラの仕組みを使いながら自分だけの建築を設計するというもの。2点を選んでそれを鎖で結んでアーチをつくり、それをいくつか繰り返し、鎖の長さを変えたり、鎖の途中に新たな吊り下げポイントをつくることでアーチを重ねて建物の形をつくり上下を反転。うねる外観やレンガ調、ファンタジーや樹木など、4つある建物のスタイルを選ぶと、前面の大きなスクリーンに完成した建物が瞬時に映し出されます。
建物は内装も見られるほか、360度回転させることも可能で、これは時間を忘れて何度も試してみたくなりそう。さらにモニタに表示されるQRコードから画像をダウンロードすることもできます。
デバイスは複数台ありますが混雑しそうです。しかし順番を待っている間に他の人がやっているのを見るのも、思いがけない発見がありそうです。

そして、それをアナログに置き換えた体験型&参加型アートもあります。金属の天板に磁石でチェーンを取り付けることでカテナリー曲線をつくり、建物をイメージしていきます。つくったイメージは、天板の下にあるカメラが捉え上下反転し、こちらも瞬時に前面のスクリーンに投影されます。チェーンの位置を変えればリアルタイムに反映され、ハマるとその場から離れなくなりそうです。ただ天板の位置が大人向けのため、親御さんが子どもを抱え上げる必要があります。


「構造は自然から学ばなければならない」
ガウディの言葉を子どもも簡単に体感!
もう少し年齢が上の子どもたちなら、Area3「ガウディの工房」にある「双曲面」や「双曲放物面」は、シンプルな直線から簡単に美しい形をつくりだすことができ、興味を持ちそうです。
「双曲面」「双曲放物面」と言われるととても難しく聞こえますし、一見すると複雑な形ですが、実はどちらも直線で構成されていて、「双曲面」は直線をねじったもの、「双曲放物面」は直線が置かれる場所の構造により曲面をつくり出しています。サグラダ・ファミリアにおいても重要な要素となっていて、耐久性はもちろん、建設現場での加工も容易で、経済的かつ効率的な建築を可能にしています。
どちらも実際に模型を動かして「双曲面」「双曲放物面」を簡単に作り出すことができ、ガウディが建築に用いた構造的な論理は、自然界の法則に基づいた力学的合理性と効率的な施工性を持っていることが体感できると思います。
ガウディは「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない」と考え、自然の中に最高の形を求めているのです。



そして、なぜガウディがここまで自然にこだわるのか、それはArea2「緑陰の記憶— ガウディの故郷・レウスの森」で紹介されている。ガウディはカタルーニャ州レウスの自然豊かな環境で育ち、それが後のスタイルにつながっている。「自然がつくりあげたものこそが美しい。我々はそこから発見するだけだ」と語っている。



その他、子どもが楽しめるものはArea5「有機の海」にある「光をまとうトカゲ」。グエル公園にある色鮮やかなモザイクの竜「エル・ドラク」の原寸大モデルに自由に色付けができるというもの。

Area6「永遠の聖堂」の壮大なプロジェクションマッピング、そして最後の方にある「未来へつながるトレンカディス」。トレンカディス※風のシールに色を塗り、それを貼り付けることで絵を完成させます。会期末にどんな絵が出来上がったか見てみたくなりますね。
※トレンカディス:ガウディが多用した、陶器やタイルの破片を不規則に組み合わせてつくるスペイン・カタルーニャ地方の伝統的なモザイク装飾技法。


ガウディ、サグラダ・ファミリアは
長きにわたる親子の
最強コミュニケーションツール!
2026年にメインタワーが完成する予定ですが、全体の完成は2034年ごろとも言われ、今後はさらにニュースなどで「ガウディ」「サグラダ・ファミリア」という言葉を耳にする機会が増えることでしょう。
「ガウディ」「サグラダ・ファミリア」は、この先もずっと話題になる親子間のコンテンツになり得ますし、スペイン旅行にまで発展したり、子どもが建築や物理に興味を持ったりなど、子どもの成長や学びにもたくさんのきっかけがありそうです。
ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展(ネイキッド・ミーツ・ガウディ展)は、2026年3月15日(日)まで寺田倉庫 G1で開催!











