2026年3月15日(日)まで寺田倉庫で開催!体験型&参加型アート!

ガウディ「サグラダ・ファミリア」は長きにわたり親子の話題となる最強コンテンツ!「NAKED meets ガウディ展(ネイキッド・ミーツ・ガウディ展)」レポート!

NAKED meets ガウディ展(ネイキッド・ミーツ・ガウディ展)レポートの写真
ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展が、2026年1月10日(土)から寺田倉庫 G1で開催! 子どもたちも楽しめる体験型&参加型アートをはじめ、世界初公開となる秘蔵のガウディ手記、書簡、制作道具なども展示! 写真は会場入り口となるArea1「Introduction— 旅の始まり—」

NAKED meets ガウディ展は
子どもたちが夢中になる
体験型&参加型アートがたくさん!

2026年はスペインの建築家アントニ・ガウディ没後100年、そして「サグラダ・ファミリア」のメインタワー「イエスの塔」が完成する歴史的な節目にあたります。そんな記念すべき年に公式展覧会として開催されるのが、ガウディ没後100年公式事業「NAKED meets ガウディ展(ネイキッド・ミーツ・ガウディ展)」。

子どもたちは「ガウディ」や「サグラダ・ファミリア」にはそれほど興味がないかもしれませんが、「NAKED meets ガウディ展」は子どもも楽しめる体験型&参加型アートに力を入れています。親御さんの趣味に付き合わせても子どもたちが楽しめるかどうか、開催前日の2026年1月9日(金)に行われた内覧会に行ってきました!

簡単に結論から言うと、小学校中学年くらいからなら、体験型&参加型アートは楽しめると感じましたし、体験した後は、“自然” は豊富なインスピレーションやアイデアをもたらしてくれるもので、身近なところにいろいろなヒントや解決策があるということを学んだり、建築や物理に興味を持つかもしれません。そして嬉しい(困った?)ことに、実物を見てみたいと言われるのは間違いなさそうです。もちろん、スペイン旅行を計画されている方は事前の予習にも最適、必見の展覧会です!




デジタルで、アナログで
フニクラの仕組みを使って
家を建てよう!

子どもが夢中になりそうな体験ができるのは、Area4の「発見の工房」。ここではガウディ建設の象徴的な構造「フニクラ(Funicula)」を、デジタルとアナログの両面から体感できます。

「フニクラ」とは糸に重りを吊り下げてつくったアーチのことで、力学的に非常に安定した美しい曲線(カテナリー曲線)です。ガウディはこの曲線を上下に反転させて、建物の構造設計に応用しました。

ガウディは “自然界に存在するもっとも合理的で安定した形こそが美しい形である” と考え、建築の構造を解明するために数学的な方程式ではなく物理的な実験を行い、その中心的な手法が「フニクラ」でした。

デジタルでの体験型&参加型アートは「デジタル・フニキュラー擬似体験 ー重力から、あなただけのかたちへー」。会場に設置されたモニタ上でフニクラの仕組みを使いながら自分だけの建築を設計するというもの。2点を選んでそれを鎖で結んでアーチをつくり、それをいくつか繰り返し、鎖の長さを変えたり、鎖の途中に新たな吊り下げポイントをつくることでアーチを重ねて建物の形をつくり上下を反転。うねる外観やレンガ調、ファンタジーや樹木など、4つある建物のスタイルを選ぶと、前面の大きなスクリーンに完成した建物が瞬時に映し出されます。

建物は内装も見られるほか、360度回転させることも可能で、これは時間を忘れて何度も試してみたくなりそう。さらにモニタに表示されるQRコードから画像をダウンロードすることもできます。

デバイスは複数台ありますが混雑しそうです。しかし順番を待っている間に他の人がやっているのを見るのも、思いがけない発見がありそうです。

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Area4「発見の工房— フニクラ実験、見えない秩序を探して —」にある体験型&参加型アート「デジタル・フニキュラー擬似体験 ー重力から、あなただけのかたちへー」。デジタル上でフニクラの仕組みを使いながら、自分だけの建築イメージがつくれます

そして、それをアナログに置き換えた体験型&参加型アートもあります。金属の天板に磁石でチェーンを取り付けることでカテナリー曲線をつくり、建物をイメージしていきます。つくったイメージは、天板の下にあるカメラが捉え上下反転し、こちらも瞬時に前面のスクリーンに投影されます。チェーンの位置を変えればリアルタイムに反映され、ハマるとその場から離れなくなりそうです。ただ天板の位置が大人向けのため、親御さんが子どもを抱え上げる必要があります。

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こちらはアナログな手法、金属の天板に磁石の付いたチェーンをつけるというフニクラの仕組みを使いながら建築イメージがつくれます。ガウディと同じ法則を用いて、楽しみながらデザイン体験ができます
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スクリーン上に建築イメージがリアルタイムで表示されます

「構造は自然から学ばなければならない」
ガウディの言葉を子どもも簡単に体感!

もう少し年齢が上の子どもたちなら、Area3「ガウディの工房」にある「双曲面」や「双曲放物面」は、シンプルな直線から簡単に美しい形をつくりだすことができ、興味を持ちそうです。

「双曲面」「双曲放物面」と言われるととても難しく聞こえますし、一見すると複雑な形ですが、実はどちらも直線で構成されていて、「双曲面」は直線をねじったもの、「双曲放物面」は直線が置かれる場所の構造により曲面をつくり出しています。サグラダ・ファミリアにおいても重要な要素となっていて、耐久性はもちろん、建設現場での加工も容易で、経済的かつ効率的な建築を可能にしています。

どちらも実際に模型を動かして「双曲面」「双曲放物面」を簡単に作り出すことができ、ガウディが建築に用いた構造的な論理は、自然界の法則に基づいた力学的合理性と効率的な施工性を持っていることが体感できると思います。

ガウディは「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない」と考え、自然の中に最高の形を求めているのです。

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ねじるだけで「双曲面」を体験できる模型。直線の円筒がねじれることで曲線形状に変化します
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すだれのような直線だけで構成された面を引っ張るだけで「双曲放物面」を体験できる模型。直線に適切な傾きを与えることで複雑な曲面を生み出しているのがわかる
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世界初公開となる、建築デザインを3次元で視覚化するための3Dメガネ「ガウディの立体視」(1893年)。ガウディの工房は火災により多くのものが焼失しており、これは数少ないガウディが実際に使用していた道具のひとつで、当時の最先端技術が用いられていた。これも同展公式アンバサダー伊野尾慧さんのイチオシ

そして、なぜガウディがここまで自然にこだわるのか、それはArea2「緑陰の記憶— ガウディの故郷・レウスの森」で紹介されている。ガウディはカタルーニャ州レウスの自然豊かな環境で育ち、それが後のスタイルにつながっている。「自然がつくりあげたものこそが美しい。我々はそこから発見するだけだ」と語っている。

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Area2「緑陰の記憶— ガウディの故郷・レウスの森 —」では、ガウディの映像や展示物を通してガウディの幼少期や後の建築スタイルにつながる原点を紹介。写真はサグラダ・ファミリアの枝分かれした石の柱がプラタナスという樹木をモデルにしていることを紹介
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そのプラタナスの樹木がどのように石の柱となっているかも展示。プラタナス以外にもニンニクや糸杉をモデルにした換気塔や塔の飾りなども展示している
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会場のところどころにガウディの名言が掲げられている。自然から多大なインスピレーションを受け、リスペクトしている言葉が多い

その他、子どもが楽しめるものはArea5「有機の海」にある「光をまとうトカゲ」。グエル公園にある色鮮やかなモザイクの竜「エル・ドラク」の原寸大モデルに自由に色付けができるというもの。

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Area5「有機の海ーグエル公園に息づく光と波のリズムー」にある「光をまとうトカゲ」。グエル公園にある色鮮やかなモザイクの竜「エル・ドラク」の原寸大モデルに自由に色付けができる

Area6「永遠の聖堂」の壮大なプロジェクションマッピング、そして最後の方にある「未来へつながるトレンカディス」。トレンカディス風のシールに色を塗り、それを貼り付けることで絵を完成させます。会期末にどんな絵が出来上がったか見てみたくなりますね。
※トレンカディス:ガウディが多用した、陶器やタイルの破片を不規則に組み合わせてつくるスペイン・カタルーニャ地方の伝統的なモザイク装飾技法。

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Area6「永遠の聖堂— サグラダ・ファミリア —」では、サグラダ・ファミリアの歴史を大スクリーンで紹介
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来場者がトレンカディス風のシールに色を塗り、貼り付けることで完成させる「未来へつながるトレンカディス」。会期末にどんな絵が出来上がるのか楽しみ

ガウディ、サグラダ・ファミリアは
長きにわたる親子の
最強コミュニケーションツール!

2026年にメインタワーが完成する予定ですが、全体の完成は2034年ごろとも言われ、今後はさらにニュースなどで「ガウディ」「サグラダ・ファミリア」という言葉を耳にする機会が増えることでしょう。

「ガウディ」「サグラダ・ファミリア」は、この先もずっと話題になる親子間のコンテンツになり得ますし、スペイン旅行にまで発展したり、子どもが建築や物理に興味を持ったりなど、子どもの成長や学びにもたくさんのきっかけがありそうです。

ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展(ネイキッド・ミーツ・ガウディ展)は、2026年3月15日(日)まで寺田倉庫 G1で開催!

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ガウディが建築学部の卒業制作として手がけた「パラニンフォ:短手断面図」(1878年)。空間のリズムや幾何学に対するガウディの早熟な才能が示されている。この卒業制作を見た学長は「学位を狂人に与えたのか天才に与えたのか、私にはわからない」と語ったそう。この展示物は同展公式アンバサダー伊野尾慧さんのイチオシでもあります
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ガウディの初期の建築物をインタラクティブに体験できるArea3「創造の坩堝—独創を育んだバルセロナ —」。ところどころに手のマークが表示されるので、タッチしてみよう!
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ガウディは建築物だけではなく内部装飾物や家具、ステンドグラス、タイルデザイン(トレンカディス)などもつくっています。写真はドアノブで人間工学に基づいてつくられています。実際に握ることができます
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ドアに取り付ける覗き窓
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ガウディは家具のデザインも手がけている。写真はカサ・バッリョベンチ(レプリカ)で、実際に座って座り心地を体感できる
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世界初公開となる「若い頃のアントニ・ガウディ写本」
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世界初展示となるステンドグラスやカテリーナアーチ
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重力が無理なく伝わる安定性と美しさを兼ね備えたカテリーナアーチ
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世界初公開となる「モンセラート協会の平面図」など
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サグラダ・ファミリアの模型と、その背後には初公開となる図面
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株式会社ネイキッド 代表取締役の村松亮太郎氏は「NAKED meets ガウディ展」について「建築家でありながら芸術家でもあり、マルチに活躍したのがガウディ。そのためガウディという人物、そして彼の自由闊達な創作活動を支えている世界観を捉えることができる展覧会を心がけました。展示を通してガウディらしさを感じていただければ嬉しいです」