
推しを思い出し青春が蘇る!
ライブを観に来たように
親子で楽しめる映画!
— 今回の映画、お子さんと親御さん、それぞれの見どころを教えてください!
松岡美里さん(キュアアイドル/咲良うた)
親御さんは、昔好きだったことや本気で推していたものを思い出すかもしれないなと思っています。私も、幼い頃にこういうものに全力を注いでいたことを思い出して、昔の写真を引っ張り出して眺めたりしました。本当に心の底から “好きだな” と思えたものを、もう一度味わうことができるのではないかと思います。なので、そんな気持ちで映画を観てもらえたらいいなと思いながら、うたちゃんを演じました。
お子さんには、音楽がたくさんあふれているのでライブに来ている感覚で映画に没入してもらえたら嬉しいです。自分も映画の中にいる気持ちを感じて楽しんでもらいたいです。

内田真礼さん(テラ)
映画では “推し活” についても描かれていて、親御さんを「私もこの経験あるかも!」と、良かったことやあんなこともあったなといろいろな気持ちにさせてくれるはずです。
推し活は楽しいときばかりではないと思うんです。あの瞬間好きだったもの、あのとき私を動かしてくれたものを思ったときに、いい思い出だったな、でも少し苦い経験もあったな、というように青春を思い出す映画になっていると思います。
映画は本当に音楽が素晴らしくて、お子さんたちには、うたちゃんが “歌が大好きな女の子” ということが、テラちゃんを通しても伝わるはずです。ですがそれだけではなく “好き” という気持ちをまっすぐに大切にすることで、人の心を動かすことができるんだということも、自然と感じてもらえるはずです。
私の演じているテラちゃんは、少しツンデレでアイドルがあまり好きではないというところから始まるのですが、そうなってしまった理由にはとても心を動かされます。ですが、うたちゃんの歌がテラちゃんの心を動かしていく。なのでみなさんも自分とテラちゃんを重ねて、プリキュアの放つキラキラに心を奪われてしまう瞬間があるはずです。そして、やっぱりプリキュアはかっこいいしかわいいと感じたので、お子さんたちにも同じ気持ちになってもらえると嬉しいですね。

好きなものは好き!
心を開いていくキラキラが伝わる
— それぞれが演じるうたちゃんとテラちゃんの憧れる部分や、特に “ここが好き” というところはありますか?
松岡美里さん
うたちゃんは、テラちゃんがアイドル嫌いだとわかっても離れようとしないところがすごく好きですし、憧れるところですね。
アイドルのキラキラさや素敵さを知っているからこそ、その魅力をテラちゃんに伝えたいと心の底から本気で思っていますし、それを目を見てまっすぐに伝えることができるところが、うたちゃんの魅力で、なりたいところです。
— アイドル嫌いのテラちゃんに拒否されても、うたちゃんは心が折れないんですね!
松岡美里さん
折れません! 自分の中にしっかりとした芯があり、良いと感じるものを「私はこれがいいんだ」と全力で自分を肯定できる子だなと。それが “キミ※” のひとりとなったテラちゃんにも伝わるシーンが、うたちゃんの強さやかっこ良さです。そういうシーンもたくさんありますので、ぜひ注目して観ていただきたいです!
※「キミとアイドルプリキュア」での“キミ”とは、アイドル(プリキュア)のファンである「あなた」を指します。

内田真礼さん
テラちゃんは面倒見がよく、そして何でもひとりで抱えてしまうところがあるんですよね。うたちゃんと同じくらいの年齢の女の子なのですが、「やれやれ‥‥」と言いながらもいろいろとやってくれます。
ですが、うたちゃんの面倒を見ているうちにテラちゃんはうたちゃんのことが気になりはじめて、うたちゃんの魅力、プリキュアの魅力に惹かれて、テラちゃんの態度が少しずつ変わる様子は、観ているこちらが笑顔になってしまうような。テラちゃんの心が動く瞬間がキラキラ輝いていて、そこがすごく好きでした。
— そのキラキラした気持ちは、スクリーン越しにも届きますか?
内田真礼さん
もちろんです! テラちゃんはアイドルのことをこんなに嫌って苦手なのに、うたちゃんの心や魅力にどうしても惹かれてしまうという描写が、“キラキラ” という言葉でしか表せないのですが、すごく素敵で、ときめきを感じましたし、テラちゃんのことが “好きだな” と思ったところでした。みなさんにも「わかる!」と思っていただけると思います。
親子でグッとくるシーンは違っても
やっぱり今回もキュア泣きは必須!
— 映画プリキュアでは大人も感動して泣いてしまう “キュア泣き” が有名ですが、やはり今回の映画もキュア泣きしちゃいそうですか?
松岡美里さん
台本を読みながら泣いてしまったので、キュア泣きされる方は多いかもしれないです。
ですがお子さんと親御さんでグッとくるシーンは違うかもしれません。お子さんが大きくなってもう一度観たら、子どものときとはまた違う感情になりそうです。そういうところも、お子さんとのコミュニケーションのひとつになってくれたらいいですね。
内田真礼さん
私はうたちゃんの必死の声にグッときました。何としても大切な人と心を通わせていたい、この “何としても” という気持ちが痛いほど伝わってきて。うたちゃんに心動かされるシーンがたくさんあるので、そこはぜひ注目してください!

— テレビも映画もプリキュアシリーズには学びの要素がありますが、今回の映画はどうですか?
松岡美里さん
“好き”という気持ちはここまで人を動かすものなのかと気付きました。それだけに悲しい気持ちにさせるときもありますが、“好き” というその尊い感情を忘れたくないですね。
そして何か行動するときには、必ず “好き”という気持ちやポジティブな感情とともに行動しようと思いました。
内田真礼さん
“推す” というのはずっと続くものではないかもしれないですが、そのときの気持ちや出会いは本当に大切で、ずっと心に残ると思います。だからこそ、その瞬間をめいっぱい楽しんでほしいですし、楽しもう! というのが伝わるといいですね。
プリキュアも毎年新しいシリーズがはじまりますが、自分が一番推していたプリキュアはいつまでも心に残っていて、応援したり、一緒に歌ったり踊ったりした時間が明日への元気や前向きな気持ちにつながって、何年経っても「あのときはすごく楽しかったな」とか「私もプリキュアみたいになりたい!」と思い出してもらえたら、すごく嬉しいですね。

推しは “小さな子どもたち” の松岡さん
オーディション番組にハマる内田さん
—「キミとアイドルプリキュア♪」は推しが重要ですが、おふたりの推しは?
松岡美里さん
子どもがすごく好きで、学童保育でアルバイトをしていたことがあります。幼い子が無邪気に遊んでいる姿や、“これが好き!” という純粋な想いから元気をもらっていました! 今でも元気を出したいときには無邪気な子どもの動画を観たり、幼い頃の妹の写真を見たりしています(笑)。

内田真礼さん
オーディション番組からデビューしたアーティストさんの人気が出て、たくさんの人たちから応援されて新曲のミュージックビデオなどで大きく成長し洗練された姿を見ると、オーディションのときに立ち返りたくなります。
当時はすっぴんで、歌もダンスもまだまだ荒削りですがエネルギーに溢れたピュアな姿にグッとなるというか、この苦労した時間があったからこそ、今、輝いてるんだよね! という気持ちになります。
なので懐かしむようにその当時の映像を観て「そうそう、ここで失敗したんだよね」と思ったり。本人は振り返りたくない時間かもしれませんが、私には愛しいです! そうやって推しのすべてを抱きしめています(笑)。
— 親心みたいですね?
内田真礼さん
そうかもしれないですね。今もいいですし、そのときもいいんですよね。 オーディション番組を観てみたら、すごく良くて。ゼッケンに書かれた名前を見ると初心にかえれますし、萌えます。デビューしてからももちろんいいのですが、やっぱり未完成なものにも惹かれます。不思議な感覚ですね。
真剣に目標に向かっているときのきらめきって本当にあるのだと感じますし、その姿からパワーをもらっています。

同じ事務所の先輩後輩
事前にリサーチして話しかけて
今では相思相愛?
— 松岡さんと内田さん、お互いはどんなふうに思ってるんですか?
松岡美里さん
大好きです! 声優になる前からもちろん存じ上げておりましたし、まさかこうして一緒にインタビューを受けさせていただくようになるなんて、本当に嬉しくて!
同じ事務所なのですが、雨の日に事務所に行ったときに私のカバンがビチョビチョに濡れていて、そうしたら内田さんが手で雨のしずくをはらってくださったことがあって!「内田さんの手が汚れる方が嫌です!」と思ったのですが、そういうことも気にせずやってくださる、なんて素敵な人なんだろうと思いました。内田さんのようになれますようにと、憧れの大好きな先輩です。
内田真礼さん
一緒にお仕事をするのは今回が初めてで、マネージャーに彼女が何て呼ばれているかなどいろいろリサーチをして(笑)、この映画に備えていました。「まつみ」と呼ばれているということがわかったので、出会って最初に「“まつみ” って呼ばれてるの?」と話しかけました。そしたら明るい笑顔で返してくれて。一緒にお芝居をしたときも明るさとパワフルさが役にリンクしていて、なんてパワーのある子なんだと、たくさんの元気をもらいました。
テラちゃんは映画オリジナルのキャラクターなので、私はゲストとして、すでにできあがっているテレビの「キミとアイドルプリキュア♪」の現場に入るということでとても緊張していました。「大丈夫かな? ドキドキするな」と思っていたのですが、松岡さんは座長としてもすごく引っ張ってくれて、大好きになりました!

声優になるには
ハッタリでもいいから自信を!
好きの幅を広げることも大切
— 声優さんといえば憧れの存在でとても人気がありますよね! そんな声優さんの最前線で活躍されていますが、声優をめざしている子どもたちにアドバイスをお願いします。
松岡美里さん
声優をめざして養成所に通っていたときは、「声優になれなかった道」を考えないようにしていました。ずっと「(声優に)なれないことなんてない!」と思いながらレッスンを受けていました(笑)。ハッタリでもいいから、とにかく自信を持つようにしていましたね。
実は自信がなかったり、「どうしよう、不安だな」と思うこともありましたが、それを口にしないようにしたり、顔に出さないようにしました。「私は絶対になれる! なります!」という気持ちと顔で、レッスンを受けるようにしていました。
— 声に自信はあったんですか?
松岡美里さん
“声が大きい” ことだけは自信があって、「私は声が大きいです。だから声も自信があります!」という気持ちでいました(笑)。

内田真礼さん
声優には女の子から男の子、動物や異世界人の役もあるので、いろいろなものを見たり体験するのがいいと思います。映画もそうですし、実写ものやアニメ、ラジオを聴いてみるのもいいですね。
役には自分に似ているキャラクターもいれば似ていないキャラクターもいますが、そのすべてに対応しなければなりません。なので、友だちが好きだから一緒に見てみようかなと思ってみたり、行動や興味、好きの幅を広げるのはとても大事です。見たり体験したものに無駄なものはなく、すべての体験が生きてくると思っています。
たとえば人を殴る役のように、自分には実体験がなくてなかなか理解できないことも、小説や映画の中の人物に共感できれば、それが感情や行動を理解するひとつの経験になると思うんです。なので、いろいろなものから経験を積むといいのかなと思います。

リフレッシュにはスキップ!?
めぐりを良くするハーブティーも!
— 多忙なスケジュールの中でリフレッシュや心のケアで取り入れていることはありますか?
松岡美里さん
音楽を聴きながら道を歩いてるときにスキップします(笑)。真似するのは勇気がいるというか、ハードルが高いかもしれませんが(笑)。どうしても留まっていられない、何か動き出したい! という気持ちになったときにやると、リフレッシュできます。もしよければ、ぜひどうぞ(笑)。
内田真礼さん
ハーブティーですね。寝る前用と、日々の生活用、少しイライラしているとき用など、いろいろと用途をわけて飲んでいます。
今日の仕事は長くかかりそうだなというときには、温かいハーブティーをポットに入れて持っていくとリラックスできるので続けています。おすすめです。
— インタビューがたくさんある今日は何を飲みましたか?
内田真礼さん
今朝は、めぐりをよくするハーブティーを飲んで来ました。身体が楽に動けるようにしようかなと。他にもおやすみブレンドなどいろいろありますが、手軽に試せるので、日々の生活に取り入れるといいですよ。
お子さんと一緒に楽しむことで
毎日をキラッキランランに!
そして自分を甘やかして生きよう♪
— 最後に、映画を楽しみにしている子育てに奮闘中の読者の方に、毎日をキラッキランランに変えるエールをお願いします!
松岡美里さん
子育てでいっぱいいっぱいになって大変なときもあると思いますが、ぜひテレビ、映画の「キミとアイドルプリキュア♪ 」を一緒に観て、お子さんが楽しそうにしていたり、うたちゃんに共感して涙する、そんな一瞬一瞬の表情から、お子さんの成長を感じていただけると嬉しいです!
そして、ぜひみなさんのお子さんに会いたいです! 実際に会ったら泣いてしまうかもしれませんが、楽しみにしています!
内田真礼さん
もう十分がんばっていると思うので、「がんばりすぎなくてもいいですよ」という想いです。
私はお団子が食べたいなと思ったら買いに行きますし、行けなかったら宅配をします。アイスでもいいし、ポテチを1袋食べてもいいんです!
そうやって自分を少しずつ甘やかして、日常を穏やかに鮮やかにしてほしいなと思います。私も自分を日々甘やかして生きているので、大変なときはみんなでおいしいものを食べましょう!
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https://2025.precure-movie.com

松岡美里(まつおか みさと)
3月23日生まれ、兵庫県出身。2020年に『映像研には手を出すな!』の主人公のひとり水崎ツバメ役でテレビアニメ初出演。以来、『可愛いだけじゃない式守さん』の猫崎享役、『天国大魔境』のアンズ役、『ウマ娘 プリティーダービー』のタニノギムレット役、米・ドラマ『ミズ・マーベル』のカマラ・カーン/ミズ・マーベル役などを担当。2023年に関根瞳とロック・ヴォーカル・ユニット「EverdreaM」を結成。2025年には『キミとアイドルプリキュア♪』の咲良うた/キュアアイドル役で初の単独でのアニメ主演を果たす。
内田真礼(うちだ まあや)
12月27日生まれ、東京都出身。2012年4月放送の「さんかれあ」で初めてアニメ作品の主役を務める。同年10月からオンエアされた「中二病でも恋がしたい!」の小鳥遊六花役をはじめ、「約束のネバーランド」ノーマン役、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」カタリナ役など数多くの話題作で声優を務め、2014年には第8回声優アワード新人女優賞を受賞。同年4月には歌手としてもデビューし、声優、アーティストとして活動の幅を広げている。