
ひとりでは大変なピンチには、仲間と一緒に立ち向かおう!
ー ディズニー作品への声の参加、はじめてではありませんが、どんな気持ちですか?
近藤春菜さん:『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』(以下『プレーンズ2』)という人気作品に参加させていただけて、嬉しいですね、甥っ子と姪っ子がいるので、ちょっと威厳が保てます。
箕輪はるかさん:ディズニー作品というのも嬉しいのですが、働くクルマがとても好きなので、その声をできたのが感激でした。
ー 『プレーンズ2』はダスティがピンチに立ち向かっていく姿も描かれますが、ハリセンボンのおふたりは、これまでに絶体絶命のピンチに立ち向かったという経験はありますか?
近藤春菜さん:リアルな話だと、はるかに空白の2ヵ月というものがあって‥‥
箕輪はるかさん:ちょっと肺を患いまして‥‥
近藤春菜さん:そのときはひとりで仕事をしなければならないという状況で、ちょっとピンチだなと思ったんですが、「意外とできた」と感じました。
箕輪はるかさん:難しかったとか言ってよ‥‥。
近藤春菜さん:いえ、できました(笑)。
箕輪はるかさん:ピンチ‥‥。2人で体を張らなきゃならないとき、たとえば相撲をとらなきゃならないとかでも、だいたい春菜がやるので、私にはあまりピンチは降りかからないですね。

ー ディッパーとパインコーンは、ダスティと一緒に山火事の消火活動をしますが、レスキュー隊を演じたことで、子どもたちにどういうことを伝えていきたいですか?
近藤春菜さん:仲間の大切さですね。ピンチに立ち向かうとき、ひとりじゃ難しいことも、仲間に支えてもらうことでお互いにがんばれます。子どもたちも、何かあったときに、お父さんやお母さん、友だちにと一緒に立ち向かっていくことが大切だと思うので、それをこの映画を通して感じてもらえると嬉しいですね。
箕輪はるかさん:信頼できる仲間というのは、大切なんだなと思ってもらいたいです。
ー ディッパーとパインコーンの声を演じるのに、どのようなことを心がけましたか?
近藤春菜さん:ディッパーという女の子は、ダスティに憧れています。そこは私の最大限の“女子力”を発揮しました。でもレスキューという仕事の場では一生懸命まじめにがんばっているので、そこはバランスを大切にしながら、自分が持っているものを出し尽くしました。仕事と恋、ダスティとディッパーは同じ仕事場なので、多少そういう感じが仕事場でも出ちゃうときがありますが、そこは切り替えて、女性としてがんばっている部分を大切に演じました。
箕輪はるかさん:パインコーンは火災現場に向かって飛び降りていく、すごい勇気のある女の子です。だから力強さというか‥‥
近藤春菜さん:あります? 力強さ?
箕輪はるかさん:あります! 私の中の最大限の力強さを込めたつもりです。

ー はるかさんは、重機の免許を持っていますよね? それは役に立ちましたか?
箕輪はるかさん:役立ちました。“安全第一”というか、自分で運転していても安全確認を大切にしているので、パインコーンもそれを意識して活動していると思います。免許があることは活かされていますね。
ー 『プレーンズ2』を親子で楽しむポイントはどんなところですか?
近藤春菜さん:子どもたちは物語を楽しめることはもちろんですが、“勇気”や“仲間”の大切さを学べると思います。お母さん方はなかなか「仲間たちを信じる大切さ」をお子さんに伝えるのは難しいと思うので、この映画を通して、お子さんに大切なことを教えてあげられるんじゃないかと思います。一緒に観れば、お子さんがどう感じたかもわかると思いますので、成長を感じられんじゃないかと思います。
箕輪はるかさん:ダスティがすごく勇気があって、ダスティに恋をする気持ちというか、お母さんたちは私もそういうことがあったなぁと、昔を思い出せます。
近藤春菜さん:そこ?
箕輪はるかさん: 旦那さんを思い出すのかはわかりませんが、そういうところにお母さん方は入り込んでいただいて(笑)、お子さんは飛行機やパラシュート隊や、働くクルマを観て、楽しいなと思ってもらえたらいいですね。


挫折したってあきらめずに夢を持ち、新たな目標に向かい努力していれば
思いがけないタイミング、意外な形で、夢が叶うときがある
ー ふたりはコンビという“仲間”だと思いますが、いてくれてよかったとか、「プレーンズ2」のようにお互いがお互いを“守り抜いた!”という経験はありますか?
近藤春菜さん:はるかさん、何かあるでしょうか?
箕輪はるかさん:守り抜いたことですよねぇ‥‥。守り抜く‥‥、守り抜くねぇ‥‥。
近藤春菜さん:“すっ”と出しなさいよ!
私はひとりでネタをやる勇気はないので、ハリセンボンとして、2人だからこそ前に出られるというか、そういうことは感じていますけど、はるかがこんなに質問に答えられないとは思っていなかったので、今ちょっと距離を感じました。
箕輪はるかさん:思いつかなかった。
近藤春菜さん:いやいや、何か出してくださいよ。

ー ダスティはレースに参加できなくなって、前作の『プレーンズ』でもスキッパーという飛行機にも同じような過去がありました。目指していたことに挫折してしまったときは、それをどう乗り越えましたか?
箕輪はるかさん:子どもの頃にサッカーをやっていて、すごく好きで、「なでしこジャパン」みたいになりたいと思っていました。試合で司令塔みたいなポジションをまかされたことがあって、活躍しようと思っていたんですが、指令の声が小さすぎて、すぐに交代させられてしまって、それでもうサッカーは無理だなぁと諦めました。それで、お笑いになろうかな、と。
近藤春菜さん:急に? そこに至る経緯を話してもらっていいですか?
箕輪はるかさん:そこで諦めて、今の自分にシフトしていきましたねぇ。
近藤春菜さん:中学生の頃からお笑い芸人になりたいと思っていたんですけど、その前の夢はディズニーリゾートで働くことだったんです。でも芸人という夢が叶って、ディズニーリゾートで働く夢は挫折ではありませんが叶わなくて、でも今こうやってお仕事をさせていただく中で、結果としてディズニーさんに関わる仕事をさせていただいています。夢とは違う道を歩んでも、その夢を持っていれば、いつか何かの形で叶うこともあるので、もし挫折というか、くじけてしまうことがあっても、あきらめずに夢を持ち続けていることは大切だなと、今回のお仕事でも感じましたね。
ー 今回の声優で、本業の芸人の部分を活かせたところはありましたか?
近藤春菜さん:笑わせる部分もあるので、そこは本業が役立ちましたね。バラエティという感じで活かせたと思います。お子さんも、お母さん方も、笑っていただけるんじゃないかなと思います。
箕輪はるかさん:パインコーンにもすごくお笑いの要素が‥‥、秘めたお笑いの要素があって‥‥。
近藤春菜さん:秘めちゃったんだ。
箕輪はるかさん:笑いがセリフに現れるような子ではないのですが、まわりと調和するという、そこはお笑いと共通しているんじゃないかなと思います。協調性ですね。

ー ハリセンボンみたいになりたいという子どもに、アドバイスをいただけますか?
近藤春菜さん:ちゃんと勉強はした方はいいよ。私は勉強が得意じゃなかったので、やっぱり言葉とか知っていた方がいいし。あと、恥ずかしくても前に出る勇気というか、先生のものまねとかやっておくと、けっこうすぐムードメーカーになれるよ、ということですかね(笑)。
箕輪はるかさん:そうですね。言えた立場じゃないんですが、友だちはつくっておいた方がいいんじゃないかなと思います。お笑いやりたい子って内気な子が多いと思うのですが、内気だからそれでいいやじゃなくて、やっぱり人と関わっていた方が、お笑いには活かせると思います。
近藤春菜さん:言ってることと実態が真逆ですけどね。
ー どうやったら友だちや仲間ができますか?
箕輪はるかさん:いやぁ‥‥、それはねぇ本当に私が知りたいです。
近藤春菜さん:いやいやいや。この『プレーンズ2』を観てとかでしょ(笑)。
箕輪はるかさん:そうですね。『プレーンズ2』を観て、仲間をつくる方法を学んでほしいなと(笑)。
ー 最後に『プレーンズ2』の見どころをお願いします。
近藤春菜さん:前回に引き続き、すごく楽しい作品になっていますが、今回はレスキューということで、勇気や仲間の大切さを感じられるようになっています。そして映像がとってもリアル。親子で楽しめますので、ぜひ劇場で、この迫力を体験してもらいたいですね。
箕輪はるかさん:働くクルマがこんなに観られる映画はないので、働くクルマ好きには、ぜひ観てもらいたいです!
【試写会レポート】ディズニー映画『プレーンズ』キッズイベント独占 親子試写会レポート!
【試写会レポート】ディズニー映画『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』キッズイベント独占 親子試写会レポート!

インタビュー後記
たとえ挫折したとしても、その夢を持ち続けていると、あるとき、少し違った形で実現することがあると話してくれた春菜さん。これは自分の経験からも、ちょっとわかります。思い続けつつ、新たな目標に向かってがんばっていると、どこからかご褒美が届くことがあるんですよね。
『プレーンズ2』で描かれている「仲間を絶対に守り抜く」ということは、家族にも当てはまります。実生活において映画ほど見応えのあるシチュエーションはなかなかありませんが(あったらそれはとっても大変なときなので、あまりない方が好ましいですが)、小さな約束をちゃんと守ったり、子どもに対しては、常にそういう姿勢を見せてあげたいものですね。
ハリセンボン
近藤春菜(写真左/ 1983年東京都生まれ)と箕輪はるか(写真右/ 1980年東京都生まれ)のお笑いコンビ。ともにNSC(吉本総合芸能学院)東京を卒業後、テレビ、舞台、CMなどで幅広く活躍。