いもとようこさんのインタビューも!

「絵本原画展 いもとようこの世界」に行ってきた!

世代を超えて愛され続けている絵本作家いもとようこさんの本格的な展覧会「絵本原画展 いもとようこの世界」が、2017年5月19日(金)〜6月11日(日)まで上野の森美術館で開催! 開催前日に行なわれた内覧会では、いもとようこさんからお話をお伺いすることもできました! 貴重なインタビューも、どうぞ!

大人も子どもも大好き!絵本作家いもとようこさんのインタビューも!「絵本原画展 いもとようこの世界」に行ってきた!

“ありがとう” そして “これからも描くからね”

絵本原画展 いもとようこの世界」では、出版された300以上のタイトルの中から315作品を選び、それぞれの原画を「あかちゃんのためのえほん」「どうよう」「日本のむかし話」「世界の名作」「日本の名作」「創作絵本」の6つにわけて展示しています。

広い会場内を埋め尽くすように展示されている原画の数に圧倒されるとともに、すべてが原画という贅沢さも感じられます。なかには原画の下にお話のパネルが設置され、原画と一緒にお話も読めるようにもなっています。

大人も子どもも大好き!絵本作家いもとようこさんのインタビューも!「絵本原画展 いもとようこの世界」に行ってきた!
会場入ってすぐの長い通路には「あかちゃんのためのえほん」「どうよう」「日本のむかし話」の原画が展示。今、子どもに読んであげていたり、ちょっと前に読んであげたな、と、子どもの顔も思い浮かびます
大人も子どもも大好き!絵本作家いもとようこさんのインタビューも!「絵本原画展 いもとようこの世界」に行ってきた!
子どもが物の名前や数を覚えたり。いもとようこさんのやさしく温かい絵は、子どももすぐに夢中になります
大人も子どもも大好き!絵本作家いもとようこさんのインタビューも!「絵本原画展 いもとようこの世界」に行ってきた!
原画の下に物語のパネルを設置している展示もあります。原画を見ながら物語を楽しめます

特筆すべきは、やはり、いもとようこさんのちぎり絵に着色する技法を、間近で見られること。印刷された絵本では表現しきれていない、和紙をちぎった断面や絵の立体感を確認でき、ひとつひとつの絵が、この作業の積み重ねでできているんだと、制作の大変さはもちろん、いもとようこさんの作品にかける想いも感じることができます。

「原画が、印刷されたものとは違うというのがよくわかると思います」と、いもとようこさん。絵本のための絵を描いているので、印刷されたものが “本物” としながらも、「原画には作品に対する想いが込められています。原画を見て味わって、何かを感じていただければ。特に大人の方に見て欲しい」とお話してくれました。

また、「本を買ってくださる読者の方がいるからこそ、40年以上にわたりこの大好きな仕事を続けてこられました。今回の展覧会は、読者の方への “ありがとう” という感謝と、“これからも描くからね”というメッセージを伝えるもの」と、展覧会への想いも教えてくれました。

大人も子どもも大好き!絵本作家いもとようこさんのインタビューも!「絵本原画展 いもとようこの世界」に行ってきた!
原画に顔を近づけると、いもとようこさんの技法がよく見えます。見れば見るほど、そのすごさがわかります
大人も子どもも大好き!絵本作家いもとようこさんのインタビューも!「絵本原画展 いもとようこの世界」に行ってきた!
会場内には大きな絵本も。残念ながら、大きな絵本は触れません

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