2017年10月1日(日)まで国立科学博物館で開催!

特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」に行ってきた!

2013年夏に開催し、60万人もの来場者で大好評を博した特別展「深海」から4年、さらにパワーアップして「深海」が帰ってきた! 2017年10月1日(日)まで、国立科学博物館特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」が開催! さっそく行ってきました。その様子をレポート!
子供たちの夏休みの自由研究にもぴったり! 特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」に行ってきた!

2017年10月1日(日)まで特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」が開催! 写真は深海に住む巨大ザメを代表する種の「オンデンザメ」

“深海研究すげぇ!” を目指し、特別展「深海」がパワーアップ!

前回の「深海」では「ダイオウイカ」という伝説の怪物をメインに、未知の世界だった深海という環境や、魅力的な姿・生態の深海生物を紹介し、多くの人に新たな驚きを提供してくれました。

それを踏まえ、今回の「深海2017」では内容をさらにパワーアップ、深海生物はもちろん、生命の起源海底資源巨大地震など、最新の研究を通して新たに解明された “深海” の魅力を紹介。その力の入れようは、本展の総合監修を務めた方々の言葉からも感じられました。

子供たちの夏休みの自由研究にもぴったり! 特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」に行ってきた!

「前回の続きではなく、まったくの別物、新しいものをつくることを目指しました。そのために協力してもらった研究機関、動員した研究者の数は前回の倍以上。その方々が全力投球でつくった展覧会なので、受け取る側の方々もそれなりの覚悟で臨んでほしい(笑)」(国立科学博物館 動物研究部長 倉持利明氏)

子供たちの夏休みの自由研究にもぴったり! 特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」に行ってきた!

「前回はダイオウイカというスター選手がいて、展覧会に訪れた方々に持ち帰ってもらったのは、“深海生物ってすげぇ!” ということだった。しかし今回は “深海研究すげぇ!” と思っていただく」(海洋研究開発機構(JAMSTEC)海洋生物多様性研究分野長 藤倉克則氏)

生命の根源的な疑問や、地球のダイナミックな動きの解明
深海研究は地球外生命にも迫る!

「深海2017」では大きく「生物」「3.11巨大地震」「海底資源(エネルギー資源、鉱物資源)」「地球環境問題」の4つがテーマ。「伝説の怪物が見られる!」という小さな子どもにもわかりやすい前回と比べれば少し大人向けの内容になっていますが、それだけにじっくり見れば新たな発見がたくさん! 知的好奇心がくすぐられまくりです。

たとえば「生物」のところでは、食物連鎖の上位捕食者(トップ・プレデター)は、その生態系を維持する(トップ・ダウン・コントロール)にとても大事な存在。それでは深海の上位捕食者は誰なのか? や、地球上の生命の起源は「宇宙起源説」「陸上温泉起源説」「深海熱水起源説」と3つの説がありますが、深海で誕生したらしいということがわかってきました。さらに深海では化学物質のメタンが湧きそこに生命がいるのですが、宇宙にはメタンに覆われている星があります。ということは、もしかしたら宇宙でもメタンのそばには生命があるのではないか? と、深海を研究することで、地球外生命にまで迫りつつあるのです。

子供たちの夏休みの自由研究にもぴったり! 特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」に行ってきた!

地熱で熱せられた海水が海底下から吹き出し、チムニーと呼ばれる煙突状の岩をつくり出し、その周辺に多くの生物が集まっている

また海底を調査することで、3.11の東日本大震災など、巨大地震の謎にも迫っています。地球深部探査船「ちきゅう」で海上から7,000メートル下の地震で動いた断層まで穴を掘り断層をくり抜き、その断層が3.11で滑ったことがわかっています。その実物サンプルも展示、とても滑りやすい物質だったそう。

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3.11の東日本大震災に、深海底では何が起こったのかを「しんかい6500」などで調査、巨大な亀裂を観測した

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地球深部探査船「ちきゅう」で水深7,000メートルを堀り、地震断層を調べた。その方法や結果を紹介

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「ちきゅう」が採取した地震断層のコア試料。うろこ状に地層が変形し、地震のすべりによる力を受けたことがわかる

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地震断層の実物。化粧品のファンデーションの原料にもなる「スメクタイト」という粒子の細かい、水分を含みやすい粘土が主成分。とても滑りやすい断層であることがわかった

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3.11の東日本大震災で津波が引き起こされたメカニズムを模型でわかりやすく解説

最近の地球環境問題では新たに「海洋酸性化」が問題になっています。人間活動によって二酸化炭素が増え、それが海に溶けることでアルカリ性だった海の水が酸性に偏っていく。そうするとたとえば貝殻のような炭酸カルシウムで骨格をつくっている海の生物が骨格をつくれなくなり、ひとつの生物が絶滅することで絶滅の連鎖が起こり、生態系が崩れてしまいます。

ほかにも海洋研究開発機構(JAMSTEC)の最新鋭の船や、有人潜水調査船「しんかい6500」のコックピットの模型の展示、1万9,020メートルという世界で一番深いマリアナ海溝チャレンジャー海淵に、人類は今までどのようにチャレンジしてきたかを展示するなど、「深海2017」は盛りだくさんの内容。

夏休み、親子でじっくり深海、そして宇宙、生命の起源などに思いを馳せたり、夏休みの自由研究にも、とっても役立ちそうです。

【イベント紹介】2017年7月11日(火)〜10月1日(日)に開催! 特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」

【体験レポート】2013年夏に開催した特別展「深海 – 挑戦の歩みと驚異の生きものたち-」

【インタビュー】ダイオウイカ研究の第一人者 窪寺恒己博士(国立科学博物館)

子供たちの夏休みの自由研究にもぴったり! 特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」に行ってきた!

有人潜水調査船「しんかい6500」の模型。「しんかい6500」は1989年の完成から約28年をかけて通算1,500回目の潜航を達成。日本のみならず、世界の深海調査研究の中核を担う重要な役割を果たしている

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「しんかい6500」の球形コックピット(実物の1.5倍のサイズ)。乗員は3名

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「深海生物」のコーナーの生物発光シアター。深海生物の90%以上が生物発光すると言われ、光る目的や仕組みを発光映像とともに紹介

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発光生物として以前からよく知られている「チョウチンアンコウ」と、「アゴヌケホシエソ」

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チョウチンアンコウは発光バクテリアの力を借りて光っている

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「コウモリダコ」と「クロカムリクラゲ」。この2種は捕食者から逃げるために発光物質を吐き出し、おとりとしている

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クロカムリクラゲ

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「デメニギス」は、発光(カウンターイルミネーション)によって身を隠す獲物を大きな目で見つけることができる

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デメニギスの特殊な頭部の構造は、2004年に明らかになった。深海から網などで捕獲された個体は、引き上げられるときにこれらの構造はすべて破壊されてしまっていた

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子どもたちにもわかりやすい説明もたくさん設置されていました

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巨大深海ザメを代表する種の「オンデンザメ」。全長は6メートルほどにも達する

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世界最長の無脊椎動物「ダイオウイカ」

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アイドルグループ「TOKIO」が捕まえたことでも話題となった超貴重生物「ラブカ」

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深海における食物連鎖の上位捕食者(トップ・プレデター)の一種と目されている「ユメザメ」。漆黒の体と大きな目が特徴で、獰猛なハンター

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深海における食物連鎖の上位捕食者(トップ・プレデター)の一種と目されている「ムラサキギンザメ」。貝類や甲殻類を食べると言われている

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深海における食物連鎖の上位捕食者(トップ・プレデター)の一種と目されている「キタノクロダラ」。体調は1メートルを超え、深海の大型捕食硬骨魚類。日本にも生息している

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深海における食物連鎖の上位捕食者(トップ・プレデター)の一種と目されている「ソコボウズ」。サメが少なくなる水深2,000メートルを超えたところに住み、甲殻類や多毛類、イカや魚も捕食する

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